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第15話

げっ、げっ、ゲイ!?(北山side)
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2020/07/25 04:05
日付が変わって昨日のことでよく眠れなかった俺は苦手な早起きをし…

北山
はぁ、来てないか何も


スマホの画面をタッチしたが藤ケ谷からは何の連絡もなく。

北山
こりゃ会って直に言うしかないな


「早く謝って、このモヤモヤを無くしたい」こんな嫌な気持ちのままジッとしてはいられず…が、逆に顔を合わせにくいのも正直な気持ちで。

お迎えが来たわよ宏光


しかし、いつものように横尾さんと俺んちへ来た
藤ケ谷は。

北山
あの…よ‥昨日は…ごめん、ちょっと
言い過ぎた
藤ヶ谷
ふっ、気にしてないよ


まるで、何事もなかったかのように笑顔を向けホッと胸を撫で下ろす。そして、その日は変わらぬ1日を過ごし翌日。土曜日という事もあって独りでショッピングに出掛けた帰りがけの夕方…

(あれ?あんな格好をし何処へ行くんだろう)

偶然にもタマの姿を見かけ、それもド派手なスーツを身にまとい何となく気になって着いて行くと繁華街っていうの?ウザいくらいにキラキラと光を放つ店が建ち並んでる中の1つの店へ入って行ってよ。

北山
えっ、マジでか!?


看板には「クラブYummy」と書いてある…

(こんな所になんの部活動がYummyってなに?つうかヤバくない確かこの通り未成年は立ち入り禁止のはず学校の規則に書いてあった彼奴どうしてこんな所に)

北山
ん~ん~
大倉
どないしたん?
北山
うおっち、大倉!?


と、考え込んでいたら副会長の大倉に声を掛けられ

大倉
あんな俺、一応は先輩やで大倉はないやろ大倉は
北山
なら、なんて呼べばいいんで?
大倉
そやな忠くんなんてのはどう?
北山
…やだ
大倉
なんで?ええやん
北山
言えるか、んな幼稚園児みたいな
呼び方で
大倉
あははっ


(それより…)

大倉
玉森のこと気になるん?
北山
えっ
大倉
俺は姫の首筋にあるキスマークの方が気に掛かっているんやけどな
北山
はっ?何を言って
大倉
誰に付けられたんや


ニヤニヤと笑いながら聞いてくる副会長「つうか、キスマークってなに?」

北山
俺の首にシールでも付いてるわけか
大倉
えっ、知らんの?キスマーク
北山
き、き、きぃ?


なぜか驚きの表情をしている副会長を見ながら頭の中で知識のページをめくってみるが分からん…(つうか俺、こういう顔されるの本当に嫌だ)

大倉
ほんまに無知なんやな皆が夢中で追いかけとうなる気持ち分かる気がする


(俺には全く理解ができない迷惑なだけ面倒だしウザい)

大倉
ほな教えたる、あっその前に


と、大倉が「最近、誰かに首とか噛まれたりせーへんかったか?」そう質問され再びペラペラと頭の中のページをめくり。

(最近、誰かに?そんなこと…あっ‥た…っけ)

北山
あぁ~っ
大倉
心当たりあるん?


脳裏に甦る、あの日の出来事。

(そういや藤ケ谷に強く噛まれたっけか痛かったけど結果あいつを傷つけるようなことを言ってしまい…でも、それとなんの関係があるっていうんだ?)

北山
一昨日、幼馴染みに
大倉
噛まれたんやな?
北山
…まぁ
大倉
そいつって藤ケ谷とかゆうやつか?


「隅に置けんやつやぁ~」と大倉、はあっ?頭の中でハテナが飛び交う。

北山
あの…キスマークっていうのと、それが何の関係があるっていうんで?


話がよく見えず、眉を寄せ訊ねる。

大倉
キスマークゆうのはな言ってみれば
マーキングみたいなもんや
北山
まー…きんぐ?


(ヤバい、よけい分からなくなった語彙力ごいりょく無さすぎ)

大倉
俺のものやという印のことで愛情の証でもあるんやで
北山
えっ、俺のもの!?


その言葉を聞き、目を見開き驚く。

(奴隷としか見ていないって事?それに愛情の証みたいな要素は絶対に入っていないはず痛かったし)

大倉
いわゆる独占欲の塊やな他に浮気予防って意味もある
北山
マジでか!?


(なるほど自分の奴隷を他の奴に使わせたくないという、なんて恐ろしい魂胆だ藤ケ谷)

意味を知れば知るほど怖くなっていき…

(あっ、でも副会長が勝手に言っているだけで本当かどうかは分からない…そうだそう考えよう、ここはポジティブに思うことにし)

大倉
ところで、その藤ケ谷ってどんなやつ
北山
なんでそんなことを聞くんだよ?
大倉
前にチラッて見ただけやし皆が
噂しとるから
北山
あぁ~王子?じゃねぇや彼奴は確かにイケメンだけどムカつくくらい


そう言ったら「大変やな、男の方が女より独占欲が強いし」っと鼻で笑われた。

(意味が分かんねぇ)

北山
そんな事より
大倉
玉森?あいつ母子家庭でな
北山
えっ
大倉
妹と自分を育てるため母親が苦労し
とるのを見て


(バイトしている!?)

北山
じゃクラブYummyって
大倉
いわゆる水商売ってやつ


(部活動じゃなかったんだ)

大倉
ホンマえぇ子や
北山
バレでもしたら
大倉
退学やろ
北山
何もそんな所で働かなくとも
大倉
普通のバイトじゃ金にはならへんし


(そんなに困ってるん? あいつんち)

大倉
亡くなった父親の借金もあるよって
北山
そう…なんだ


その日から、俺はタマの誘いを断ることが出来なくなり。

玉森
ご飯、一緒に食べない?ミツ
北山
いいよ
玉森
えっ


なんか、見る目が変わってしまい。

北山
どうかした?
玉森
今、いいって
北山
言った、ふっ


(なんつうの、いじらしくなっちまってさ)

玉森
本当に!?
北山
そんなに驚くことじゃないじゃん
玉森
ありがとミツ
北山
んふふっ


ギュッと抱きついて来たタマを可愛いと思ってしまう。

玉森
はい、ミツお茶
北山
Thank you、タマ


以降、タマは俺らと一緒に過ごす事が多くなり俺達は日を重ねる毎に親しくなっていき。

藤ヶ谷
なにあれ?
横尾
なんか仲良くなっちゃったみたいだよ
藤ヶ谷
いつの間に!?


そんなタマにつられるかの如く次から次へ皆、俺らの所へやって来て。

横尾
太輔の予感が当たっちゃったね
宮田
そりゃタマさんは可愛いから
藤ヶ谷
お前も、なんでここにいるんだよ


気がつけば俺達のクラスは溜まり場と化し、今日も賑やかな声が響き渡っている。

二階堂
そうだ宮田、自分たちの所へ帰れ
千賀
こいつはタマの金魚のフンだからさ


陽だまりの中「共に笑い、はしゃぎ高校生活を謳歌したい」そんなふうに思っていた頃が戻って来たかの如く俺達は日々を過ごしていたんだ。

ただ1つ…

藤ヶ谷
何度でも言う北山は俺とワタの
玉森
はいはい、もう聞き飽きたってガヤ
ミツうぅ~
藤ヶ谷
タマ、人の話しは最後まで聞け


(やれやれ…ふっ)

相変わらず藤ケ谷は、でもその藤ケ谷を軽くあしらうタマってある意味すごいと思う。

二階堂
そういえば、おまえ宮田に捕まっち
まったんだよな
横尾
あれからどうしたの?健永
千賀
その話しには触れないでくれ
二階堂
なんで?
河合
こいつらデキちまったんだぜ
キャハハハ
五関
郁人


(デキ…た?)

北山
なぁ~デキたってなに
玉森
えっ
二階堂
マジでか!?
北山
何がデキたってわけ
千賀
だぁ~だから、その話は
河合
なんだかんだ言って相思相愛だったってわけさ


(意味わかんね二人でなんか作りでもしたの?)

塚田
ねぇトッツー?トッツーは
どんな人が好み
戸塚
あ…‥ん~っと
塚田
俺なんかどう?
戸塚
あのね塚ちゃん


そんな中、何故だか人のクラスでナンパしている
塚ちゃん。それもトッツーを…

戸塚
ごめん俺そういう気はないんだ


(ん?そういう気ってどんな気だ、みんな頼むから
正しい日本語を使ってくんね)

塚田
えぇーっ、こんなにカッコ可愛いのにもったいない
北山
んなぁ~どうしてトッツーは
もったいないんで?
玉森
へっ
北山
そういう気って、なんのことを
言っているの?
玉森
俺に聞かないでよミツ
北山
どうして?なんで教えてくれたって
いいじゃん、なぁタマあぁ~
玉森
ちょ、なんなの!?ミツって、わっ
ワッター
藤ヶ谷
あはははっ


(さっぱり、わけ分からない)

そよ風と共に流れて来る明るい声を聞きながら刻は静かに流れてく春から夏へと向かい…

.
かーって嬉しい花いちもんめ
.
負けーて悔しい花いちもんめ


そんな、ある日のこと。

.
隣りのおばさん、ちょっと来ておくれ
.
鬼いぃーが恐くて行かれない


俺達は晴天の青空の中、何故だか昼休みに屋上へと集まり皆で「花いちもんめ」をやっていた。

.
お布団かぶってちょっと来ておくれ
.
お布団ボロボロ行かれない


言い出しっぺは、もちろんタマ。

塚田
なぁ~玉森、これいつまで続くわけ
玉森
ミツを奪うまでに決まっているじゃん


(ははっ…とまぁ~こんな感じでよ)

.
お釜かぶって、ちょっと来ておくれ
.
お釜、底ぬけ行かれない
.
鉄砲かついでちょっと来ておくれ
.
鉄砲あるけど弾がない


でも…「時間制限があるし大丈夫だろ」俺は、そう安易に考えていたんだ。

.
あの子が欲しい
.
あの子じゃ分からん
.
この子が欲しい
.
この子じゃ分からん
.
相談しよう
.
そうしよう


(これで何度目だっけ?結構やっているな、ふっ)

塚田
誰にしよ?
玉森
聞くまでもないでしょ
宮田
俺、千ちゃんを奪い返したい
玉森
はあっ?
二階堂
宮田、この裏切り者が
宮田
えっ


ニカは真っ先に向こうに取られ代わりに千賀がこっちへ来ていて。

玉森
裏切りもの!
宮田
えぇーっ、タマまでショックうぅ
戸塚
ははっ…


俺達の側には他に藤ヶ谷と横尾さん・河合、タマの方は宮田・塚ちゃんにトッツー、五関は見学中。

.
きーまった
.
ミーツが欲しい
.
ターマが欲しい
.
じゃんけん
.
ポン


(うえっ!?)

北山
負けた?えっ、うっそぉ~
マジで!?えぇーっ
玉森
やったぁ~勝った
藤ヶ谷
お前、何をやっているんだよ
横尾
仕方がないじゃんミツが悪い
わけじゃないし
藤ヶ谷
でも…チッ、絶対に取り返す


「別にいいわゲームなんだし」そうこれはゲーム、だけどそれからが大変で。

藤ヶ谷
北山が欲しい
宮田
千ちゃんが欲しい
藤ヶ谷
おっ、お前まで!?
千賀
ごめんガヤちゃ~ん
横尾
あらら…


いつもはジャンケンが弱い俺が何故だか勝ち続け。

藤ヶ谷
ワタあぁ~もぉ
横尾
ははっ、悪い…太輔


最後にはドヨ~ンと落ち込んでいる藤ケ谷の姿が、その逆にほくそ笑んでいるタマ。

玉森
んふふっ、ガヤまで来ちゃって
俺って最強


そして独り取り残された河合は…

河合
なんで?どうして俺を選んで
くれないわけさ
五関
俺がいるじゃん
河合
五関いぃ~
五関
よしよし、ふっ


「ガハハハッ」こうして楽しい?昼休みは過ぎて
行き、その日の放課後。

玉森
さて、ミツ
北山
なんだよ?
玉森
デートしよう
北山
へっ?
玉森
負けたら言うことを聞く
そう約束したろ
北山
あーはいはい、ふっ
玉森
今度の土曜日、ねっ


俺は、すっかり忘れていたんだ。

北山
1度だけなら
玉森
やったぁ~


こいつ、タマは藤ヶ谷と同じドSだってことを。

(いや、どちらかというと小悪魔かもしれない宮田や塚ちゃんも何故だかいつも言いなりだし)

約束した当日…

北山
えっ、おまっ…その格好
玉森
お願いしたい事があって


タマは黒いスーツに身を包み、髪もキレイにセットされ近くで見ると雰囲気が大人っぽくなったような凄い変わりように俺は驚く。

北山
なに?
玉森
実…は


タマが働いている「クラブYummy」という店は。

北山
げっ、げっ、ゲイ!?
玉森
そう
北山
なに?その…ゲイ‥って
玉森
知らないの!?
北山
まぁ
玉森
信じられない


とたん驚きの声を上げるタマ「またか」俺は小さく呟き…(ははっ、まっ、いいけどさ)

玉森
参ったな…
北山
んっ?
玉森
とにかく行けば分かるよ
北山
???


つまりタマは、その店へ一緒に行って欲しいって事なんだ。それだけは理解できた、でも…

北山
俺、金ないよ
玉森
大丈夫、形だけだし
北山
ふーん


(益々、意味わかんない)

それから二人して映画を見て夕方になると目の前でキラキラと輝いている豪華な建物、その中へ入って行き店内は怪しすぎるほど嫌な匂いがプンプン漂っている。(大丈夫か?俺)

不安なまま入り口付近に目をやれば目立つ所に大きな写真が飾られていて「わっ、なんかマジでヤバい気がしてきた」

北山
あれタマだろ?
玉森
まぁ…ね


他にも沢山の男の写真が飾ってありって「んっ?」中でも一際目立つ豪華な額縁、その前で足を止め。

玉森
どうかした?
北山
あ、あぁ


タマは急に立ち止まった俺を不思議に思ったのか、そう聞いて来て「ここに写ってる写真まさか松兄」

松岡昌宏、横尾さんと同じ親戚筋にあたる昔っから可愛がってもらった兄貴みたいな存在、嫌な予感がゾワッとつま先から上へあがり顔をしかめた。

(間違いない)

北山
なぁ?この人もしかして
松岡昌宏って言わね


念のため、タマに確認をとると。

玉森
えっ、なんで知っているの!?


タマは俺の言葉に驚いた顔をし「やっぱり」

北山
俺の…親戚‥だから


そう告げたとたんポカ~ンと口を開け、放心状態に陥る。小さい頃からいつも一緒に遊んでくれた頼れる兄ちゃん、それが松兄。だけどある日、俺が太輔と遊んでるのを見てめっちゃ怒っていた記憶が残っている怖い兄ちゃんでもあった。

玉森
ミツの親戚!?


タマは、我に返ったかのように少し遅れて反応し。

北山
そう


(あっ、もしかして松兄はカッコいいから本当に血の繋がりがあるか疑ってんのマジで嘘じゃないし)

玉森
驚いた松岡さんってこの店のNo.1だよ
北山
なん…ばぁ~ワン?
玉森
1番人気ってこと、まぁ~そのうち
俺が奪っちゃうけどね


(何を競っているんだか?さっぱり分からねぇ、それより早く帰りたい松兄に怒られるのは勘弁だしタマが、どうして俺をこの店へ連れて来たのか知らないけれど用事があるなら早く済ませてくんね)

「つうか、松兄はなんでこんな所で働いているんだろ」ふと疑問に思う。

玉森
よし取り合えず中へ入ろ、ほらミツ


が、促されるまま奥まで誘導され。

.
いらっしゃいませ~


とたん明るい声が飛び交いタマ同様スーツをかっこよく着こなした男たちが数人お出迎えをし。

.
あれ?そこの可愛い子だれ紹介してよ
.
小動物みたい
.
もしかして彼女?


(はっ?俺は男だ)

チラチラとこっちを見ながら次々とタマに質問攻めしてくる男たち、それに対し「秘密~」とニコやかに微笑んでいるタマ。俺は初めてのことで、キョロキョロと周りを見渡して。

(待て!お客さんも店員も全員が男だなんて異様でしかない、なんなんだ!?この店)

しかも、思った以上に薄暗く置いてあるもの全てがゴージャスさを漂わせ。