病院
医者「一命は取り留めました。ですが、10日以内に起きないと脳死と判断させていただきます」
医者「申し訳ありません」
みんな意気消沈としていた
看護師「病室にどうぞ」
啓司の手を引っ張って病室に行った
病室
ピッピッピッピッ
電子音だけが部屋に響いていた
1日後
ケンチside
ずっと手を握ってるのに動く気配すらない
10日後
医者「残り30分程です」
残り5分
医者「大丈夫ですか?」
医者「明日、詳しい検査をしましょうね」
ギュッ
次の日
検査の結果
医者「申し上げにくいのですが、刺された場所が子宮のところでして…妊娠しづらいかと思われます」
今の言葉が信じられなかった。
1人で聞いてる分ショックが大きい
医者「これはどうしようもないと思います」
病室
みんなお仕事で来てないから静かな部屋で声を押し殺して泣いた
夕方
コンコン
HIROside
綾音を辞めさせたから一応報告に来たけど反応がない
毛布も掛けずに机にうつ伏せになってる
次の日
朝からSECONDのみんなが来てくれた。
昨日お医者さんから伝えなければいけないことは分かってるのに言葉が出てこない
ギュッ
言いたくないのに勝手に口からこぼれた
この言葉に励まされた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!