結局夜はずっと泣いてあまり寝れてない日だった
『うわ、めっちゃ腫れてる……』
『おはよう』
瑞稀「おはよう〜うわどうした?目腫れてるぞ?」
『うん』
瑞稀「なんかあれば言えよ?お前は俺の
妹なんだから」
『瑞稀が兄貴っぽくてヤダ。』
瑞稀「いや、兄貴」
『ふはっ笑』
瑞稀「ほら、髪やるから座って?」
『やってくれるの?』
瑞稀「たまにはやってあげるよ。」
『やった』
瑞稀「雄登のことまだ好きなの?」
『……』
瑞稀「……結婚するって約束俺ともしてたな〜」
『え?!したっけ?!』
瑞稀「あなたが4歳くらいの時かな?
ギリギリ雄登と約束する前にあなたがお兄ちゃんと結婚するの!
って言ってたな〜」
『覚えてなかった。けど尚大も言ってくれてたよ?笑』
瑞稀「お前どんだけ浮気するんだよ笑」
『してません〜!』
瑞稀「あ、もうこんな時間じゃん。早くご飯
食べろよー」
『はーい』
20分後
\ピンポーン/
『やばいやばい〜!瑞稀弁当!』
瑞稀「俺弁当じゃない」
『そんなこと言ってる暇あったら弁当よこせ!』
瑞稀「口悪すぎ」
『うるせぇ!行ってきマース!』
飛貴「ねぇ!遅刻するよ?!」
『飛貴自転車後ろ乗せて!』
飛貴「飛ばすからちゃんと掴まっててよ?!」
『うん!!』
飛貴「疲れた……」
『あと5分!』
飛貴「やっべ!!」
『走ろ!!』
『ゼェセェ……もう無理……』
飛貴「お前がちんたらちんたらしてるからだろ……」
『うるさい……』
健人「お前ら遅刻だぞ〜」
『健人先生大目に見てくださいよ♡』
健人「調子のんな」
健人「そういうところだぞー昔から変わんないの」
女1「先生昔のあなたってどんな子だったんですか?」
『ちょ!変な事聞かないで?!』
健人「泣き虫だったよな?」
飛貴「そうそう!転んだらすぐに泣いてた!」
女2「え!?今のあなたじゃありえないじゃん!」
男1「いつも強気だもんな笑」
『健人止めろよ』
健人「はいはい笑笑じゃあHR始めるけどその前に
今日は転校生が来てる」
飛貴「誰だろ。」
『私の後ろと飛貴の後ろにあるってことは2人?』
健人「じゃあ2人入ってきてー」
まさか君だなんて誰も予想はしていなかったよね
『……ッ!』
飛貴「……?!」
健人「……」
雄登「那須雄登です。よろしくお願いします。」
藍蘭「飯島藍蘭でぇす♡ゆぅくんは藍蘭の彼女だから
誰も取らないでねぇ?♡♡」
健人「……ッ」
『……健人!ほら席教えてあげなきゃ!』
飛貴「そ、そうだよ!」
健人「あ、あぁ…じゃあ那須はあなたの後ろの席。
飯島は飛貴の後ろ。」
『そういうことかよ……あのクソ野郎……』
飛貴「健人くんも考えてよ……」
健人「はい!じゃあHR終わりー1時間目は……俺の授業だな」
『健人くーん?ちょっと、廊下』
健人「はぁ……はいはい」
『マジどういうこと?!私が
雄登のこと好きって知っててやったこと?!
しかもよくわかんないぶりっ子の彼女いるし?!』
健人「落ち着け。俺だってしたくてやったわけじゃねぇよ
風磨から聞いてたけどマジとは思わなかったんだよ」
『もう……ッ』
健人「ほら授業始まるから戻れ?
俺も何とかして見るから。席替えの時とかなるべく
近くにさせないから」
『……わかったよ。』
飛貴「戻ってきた〜」
『んー……』
飛貴「どうだった?」
『健人がしたくてした席じゃないんだって。』
飛貴「ふーん……あ、数学の教科書忘れた……」
『見せないよ?』
飛貴「見せて!」
『むーりー!』
飛貴「今日自転車乗せてあげたよね?」
『……わかったよ。』
雄登「……ッ」
もう恨んでやる
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!