朝練が終わり、教室に向かっているとすれ違う人達に変な目で見られた。
あなた(なんか嫌な予感がする…)
玉藻前「あなた気をつけろよ。」
あなた(うん。)
教室に入ると、クラスメイトが一斉にこっちを見た。
そして、女の子たちが
女の子「あなたちゃん!大丈夫!?」
と言ってきた。
あなた「え、なにが?」
女の子「今、あなたちゃんの噂が出回ってるの。」
あなた「なにそれ…どんな噂?」
クラスメイト「…。…あなたちゃんがバレー部のみんなをたぶらかしてるとか、元いじめっ子とか…」
玉藻前「あの女じゃな。」
あなた(そうだろうね。)
玉藻前「あの女、殺してやろうか」
あなた(大丈夫。…なんでこんなことになるかなぁ…。)
あなた「そっか!教えてくれてありがとう!
私なら大丈夫だよ!」ニコッ
クラスメイト「そ、そっか!よかった!私たちはあなたちゃんがそんな事しないってわかってるからね!」
あなた「ありがとう」ニコッ
クラスメイト((かわいい///////))
角名「…」
〜昼休み〜
角名たちにお昼一緒に食べようと言われたが、
呼び出しをくらったので断った。
あなた「…それで何の用ですか?」
女「いつまでここにいるつもり?はやく侑君たちから離れてよね!!
ウザがられてるのわかんないわけ?」
あなた「はぁ…。噂を流すのも構いませんが、
選手たちの邪魔になるようなことはしないでください。」
女「はあ?何言ってんの?
まじでお前ウザイわ。」
そう言って女は私に何度も蹴りを入れてきた。
非呪術師に呪力を使う訳にはいかないので、直撃した。
女ということもありそこまで痛くはなかったが、さすがに何度もやられるとキツい。
ある程度殴る蹴るを繰り返し、女は去っていった。
あなた「はぁ。ご丁寧に見えない所ばかりだね…。」
玉藻前「あの女殺してやる!!!!」
あなた「落ち着いて笑大丈夫だよ。これくらい…
慣れてるし…。」
玉藻前「…治してやる。変われ。」
あなた「…うん。」
私はコンちゃんと変わり、コンちゃんに体の傷を治してもらった。
あなた「いつまで続くかなぁ…。」
教室に戻ると、倫が話しかけてきた。
角名「ちょっといい?」
あなた「…。ん?どうしたの?」ニコッ
角名「っ!あのさ、あなた。…
虐められてるよね。」
あなた「!! えーと。なんで?」
動揺を隠すように聞いた。
角名「…。変な噂流れてるし、あなたあの女に呼び出されてから元気ない…。」
あなた「…。大丈夫だよ!噂全部嘘だし!心配してくれたの?ありがとう!」ニカッ
私は笑った。心配させないように。
角名「…そっか。わかった。」
あなた「うん!」ニコッ
倫は席に戻っていった。
あなた(心配かけてはダメ。今倫たちはバレーに一生懸命なんだから。)
玉藻前「…」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。