朝。
珍しく目覚めがよかったので、ランニングをしていた。
玉藻前「…あなた。きつくないのか?」
あなた「キツくないって言ったら嘘になる。…でも大丈夫!私には皆がいるから!」
玉藻前「そうか。ならいい。」
あなた「ありがとう、コンちゃん!」ニコッ
6キロ程走り、私は高専に戻った。
釘崎「あ!あなたさん!いないと思ったらランニングしてたんだ!」
あなた「おはよう野薔薇!」ニコッ
釘崎「今日も私のあなたさんはかわいいわ!!」ギュッ
あなた「ちょっ!私汗かいてる!!」
釘崎「気にしない!」
あなた「いや、私が気にするんだけど…w」
伏黒「釘崎離れろ。」グイッ
釘崎「何すんのよ!!伏黒ぉ!!」
あなた「…今のうちに!」
釘崎「…あっ!あなたさん!?」
私はシャワーを浴び、マネージャーのいる部屋に向かった。
既にマネージャーは全員起きていた。
あなた「おはようございます!」
マネ「「おはよう!/おはようございますッ!!」」
雀田「それじゃあ、ご飯作りにいこっか!」
マネ「はーい!」
ーーーーーーーーーー
私は朝食を作り終わったので、雑談をしていた。
ちなみに選手たちは今、仁花ちゃんと野薔薇が起こしに行ってる。
雀田「…遅くない?」
清水「たしかに、遅いね。」
あなた「私見てきますね!」
雀田「お願いしていい?」
あなた「はい!」
あなた(あ、いた!)
…
あなた(え、どういうこと…)
私の目線の先には、選手全員起きており、廊下に出ていた。
異様な光景だった。
しかも、野薔薇とツムが顔を真っ赤にしながら怒鳴っている。
私がその場に行くと、
全員の視線が私に向けられた。
矢巾「あ、いじめっ子の登場じゃん。」
あなた(あ、そういうこと…)
釘崎「だから!!あなたさんはしてないって言ってるでしょ!?」
花巻「じゃあ、なんで愛梨ちゃん泣いてんだよ。」
宮侑「そんなん嘘泣きやろが!!!」
愛沢「うぐッ…ひどいッ!…本当に傷ついたのにグスッ…」
釘崎「いい加減にしなさいよ!!!」
及川「ちょっとなにか言ったら〜?当事者さん?」
岩泉「お前らッ!やめろ!!」
矢巾「なんで岩泉さんあっちの味方するんですかぁ?」
宮侑「そんなんあなたがするわけないからやろが!!!」
北「落ち着け。侑。」
宮侑「でもッ!北さん!!」
北「俺らはあなたがそんなことする子やないのをよぉ知っとります。」
井闥山男「すっかりたらし込まれてんじゃん」
古森「お前ッやめろ!」
菅原「あなたがやった証拠ないべ!」
狗巻「しゃけ!しゃけ!」
井闥山男「お前しゃけしゃけうるせぇよ!!普通に喋れ!!」
狗巻「ッ…」
あなた「…」
松川「黙ってるってことはしたってことでしょ。」
宮侑「なんでそうなんねん!!」
あなた「…もう…もう、やめてください。
……ご飯出来てるので、食堂に来てください。」
私はそれだけ言いその場から離れてしまった。
逃げてしまった。
少ししてから食堂に向かうと、何人もの人に睨まれた。
朝食はもういいやと思い、外に出ようとすると、
角名「あなた。一緒にたべよ。」
倫を見ると、倫と治の間が空席になっており、ご飯が置いてあった。
宮治「冷めてまうで〜モグモグ」
あなた「ッ…ありがとう。」
私はその空席に座り、ご飯を食べた。
北「あなたの飯はほんま美味しいな。」
あなた「フフッw私だけじゃないですよ。
マネージャー達の愛情が入ってますから!」
宮治「ンまいわ〜」
あなた「フフッwよかった!」
私は泣きそうになった。こんな私に優しくしてくれる人がいる。
信じて貰えないのは悲しいけど、頑張れる。
嬉しくて涙が出そうなのを一生懸命我慢してご飯を食べた。
あなた(優しい人達だ。必ず守るからね…)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。