第33話

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4,144
2021/05/31 11:17
今日の練習が始まった。


今日のわたしの担当は白鳥沢。


朝のこともあり、稲荷崎でいいよと言われていたけど
私だけそんな融通してもらうのは申し訳ない為断った。


あなた(はぁ。)


「キミ大丈夫〜??」


あなた「あッ、…天童さん…ですっけ。」


天童「そうそう!俺、天童覚〜ヨロシクね〜」


あなた「あ、今日担当の紅月あなたです!よろしくお願いします!」ペコリ


天童「キミキツくないの〜?」


あなた「…なにがですか?」ニコッ


天童「朝もあんなことがあったじゃん?」


あなた「あー、…そう、ですね…天童さんは私が嫌じゃないんですか?」


天童「えー、だって虐めてないんでしょ?」


あなた「はい…。」


天童「ダヨネ〜!嘘ついてる感じしないもーん!」


あなた「ッありがとうござい…ます。」


天童「じゃ!体育館行こ〜!」



天童さんは私の手を引き、体育館に連れていってくれた。



私は少し戸惑いながらも素直に嬉しいと思った。




体育館につくと、天童さんは皆を集めてくれた。


天童「今日のマネージャーだって〜」


あなた「ッ…今日マネージャーさせていただきます紅月あなたです。…よろしくお願いします。」ペコリ


牛島「キャプテンの牛島だ。今日は頼む。」


あなた「えッ…」


びっくりした。

白鳥沢は、愛沢さんの学校の為かなり覚悟をしていたのに

普通に接してきたのですごくびっくりした。


牛島「ん?どうかしたか?」


あなた「あ、いえ!ドリンク作ってきますね」ニコッ








私は走ってドリンクを作りに行った。








シャカシャカシャカシャカ。








ドリンクを作っていると、愛沢さんが来た。


愛沢「はい。さっさとドリンク作れよ。」


あなた「ハァ。…わかりました。」


愛沢「可哀想ねwww信じて貰えなくてwww」


あなた「信じてくれる人はいる。」


愛沢「チッ。マジうぜぇ!」



愛沢さんはドリンクを作ってる私を思いっきり殴ってきた。

私はわざと避けなかった。よければ、他になにかしてくるかもと思ったから。


愛沢「これからどんどん痛めつけていくからね☆」


そう言うと、愛沢はドリンクを持って行ってしまった。







あなた「ハァ。ドリンク早く作ろ。」



玉藻前「大丈夫か?」


あなた「大丈夫…」








あなた「出来た。…持っていこ。」













私は作ったドリンクを持っていき、白鳥沢の選手の皆に渡した。


今は音駒との試合中だ。


どちらとも実力が凄いと私は思う。


攻撃が凄い白鳥沢。守りの音駒。すごい…。










天童「んまぁ!あなたちゃんドリンク作るの上手だネ!」


牛島「本当に美味い。」


五色「ありがとうございますッ!あなたさん!」


あなた「あ、いえ…。お役に立ててよかったです!」ニコッ


白鳥沢「…」


白布「…なんで笑っていられるんだ?」


瀬見「あ、おい!白布!」


あなた「…それは信じてくれる人が、守りたい人がいるからです。」


白鳥沢「…」


「おい!」


突然肩をつかまれ、思いっきり押された。


ドンッ。



あなた「…なんですか。」


井闥山男「お前!いい加減にしろよ!」


瀬見「おいッ」




あなた「なんのことですか。」


井闥山男「お前!愛梨ちゃんにドリンク押し付けてなにがマネージャーだよ!!」


あなた「は?私はそんなことしてません。」


天童「ちょっと〜、どういうコト??」


古森「す、すみません!

お前らいい加減にしろ!!

あなたちゃんがやった証拠ねぇだろ!!」


井闥山男「何言ってんだよ!!愛梨ちゃんが泣いてるのが証拠だろ!?」


あなた「私は押し付けるなんてしてません。

自分の仕事は自分でしてます。」


愛沢「ヒグッ…ひどぉい!全部私にぃドリンクつくらせたじゃなぁいヒクッ…」


井闥山男「ほら!愛梨ちゃんが言ってるじゃねぇか!!!」


あなた「…分かりました。じゃあ、もう愛沢さんには近づきませんので。それでいいですか?」


井闥山男「はっ!認めたってこと?やっぱりお前が虐めてたんだな!!」


あなた「私はしていません。どうせ否定しても信じないんだから意味ないですよね?

それに今は試合中です。

邪魔をしないで下さい。」



そう言うと、男は頭にきたのだろう。

私を思いっきり殴ってきた。

私はもろに顔に受け、軽くとばされてしまった。

私は尻もちをつき、地面に座り込む。


古森「おいッあなたちゃん!!」


佐久早「ッ!お前らいい加減にしろ。」睨


井闥山男達「ヒッ!」


男たちは佐久早さんの圧に押されてどこかに言ってしまった。


天童「あなたちゃん!!大丈夫!?」


古森「ごめんね!うちの奴らが!」


佐久早「…血が出てる。」


瀬見「アイツら…いくらなんでも酷すぎるだろ…」


白布「…思いっきり殴りましたね。」


五色「だ、大丈夫ですか!?!?」


あなた「大丈夫です。ご迷惑おかけしました。

気にせず練習再開してください。

音駒の方々も申し訳ありません。」


黒尾「いや、それより手当した方がいいんじゃない?」


夜久「血が出てるぞ!?」


あなた「私は大丈夫です。…慣れてますし。」ニコッ


一同「ッ…」


清水「あなたちゃん!!」


あなた「大丈夫ですよ、潔子先輩。」ニコッ


清水「ッ…血が!」


佐久早「…とりあえず手当するから来い。」


あなた「いや、いいですよ。」


牛島「佐久早。…頼む。」


佐久早「ああ。」


佐久早さんは姫抱きした。


あなた「え!?え、まっ、お、下ろしてください!!」


佐久早「いいから大人しくしとけ!!」


あなた「は、はい…」


あなた(え!?佐久早さんって潔癖症だったよね?え?)


一同(潔癖症の佐久早が…)
佐久早さんに連れていかれたのは井闥山の部屋だった。




あなた「えっと…」


佐久早「…悪かった。」


あなた「え!?いや、佐久早さんのせいじゃないですよ!気にしないで下さい」ニコッ


佐久早「無理に笑わなくていいから…」


あなた「…」


佐久早「…手当てするぞ。」


あなた「…いえ、自分で治すので大丈夫ですよ。」


佐久早「治せるのか?」


あなた「はい。全部治すと怪しまれるので、とりあえず血と痛みだけ止めます。」


佐久早「…そうだな。」


あなた「……反転術式。」


私がそう唱えると、血と痛みが止まった。


佐久早「すごいな。」


あなた「佐久早さんよかったんですか?」


佐久早「…なにが。」


あなた「え、だって佐久早さん潔癖症、ですよね?」


佐久早「…お前は別に…いい。」


あなた「そうでしたか!よかったです!ありがとうございます!」ニコッ


佐久早「……聖臣でいい//」


あなた「いいんですか?」


佐久早「ああ。」


あなた「じゃあ、聖臣くんでもいいです…か?」


佐久早「…ああ//」


あなた「ありがとうございます!

それじゃ、体育館に戻りましょうか!」ニコッ


佐久早「…もういいのか?」


あなた「はい!」








私たちは体育館に戻り、別れた。



私は白鳥沢と音駒の人達にもう一度謝罪をした。



すると、






白鳥沢「「「「すみませんでした!!!!」」」」





白鳥沢の人達が頭を下げてきた。






あなた「え、ちょ!待ってください!謝られることされてません!顔を上げてください!!」
牛島「うちのマネージャーが本当すまない。」


瀬見「あいつ、俺らにすぐバレる嘘ついたな。」


白布「どう考えてもあいつがこのドリンク作った訳ないだろ。」


天童「ほんとにネェ〜。愛梨ちゃんのドリンク美味しくないもーんwwww」


五色「あなたさん顔大丈夫ですか!?」


瀬見「女の顔を殴るとか…」


あなた「…皆さん、信じてくれるんですか?」



白鳥沢「「「うん!/ああ。/ソダヨ〜」」」



あなた「ッ…ありがとう…ございます!」ニコッ


白鳥沢「「「お、おう/////」」」


天童「でも、大丈夫ナノ?結構モロに食らってたよネ」


あなた「大丈夫です。慣れてますので」ニコッ


白鳥沢「…」


白布「…あんま無理すんなよ。」


川西「!?白布が心配してる!!」


白布「あ゛?俺だって心配ぐらいするわ!!」


あなた「フフッw仲がいいですね!」


白布「良くない!!」






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