伏黒side
クソっ。
あの夏油とかいう奴強いッ!
伏黒「五条先生はッ…まだかッ」
呪術師最強と言われているあの人でもダメなのかよッ。
あの人の攻撃を全て受け流している。
ほぼ互角にやり合っている。
いや、あなたの方が上かもしれない。
「シュッ」
伏黒「ッ!?」
あなたの尻尾がこちらにも攻撃をしてくる。
厄介だ。
伏黒「あなたのあの目隠しはなんなんだ!」
夏油「なんだと思う?」
伏黒「ッ!」
玉藻前「あなた!しっかりしろ!」
あなた「…」
あの玉藻前の言葉も耳に入ってない…
伏黒「…それだけ傷が深いってわけか。」
夏油「余所見とは余裕だね。」
伏黒「あなたを戻せ!」
夏油「それは出来ないね。あなたは私に必要だから。
それに、洗脳解いて大丈夫なの?
あなたの精神はもう修復不可能なぐらい崩壊してしまうかもしれないよ。」
伏黒「ッ…」
確かにそうだ…。
あなたは、あの日から少しずつ良くなって
笑うようになった。
虎杖たちとも仲良くしていた。俺たちを信用してくれていた。
だが、それでもあなたはどこか一線をおいていた。
おそらく無自覚にやってしまっていたんだろうな。
もう傷つきたくなくて。
それでも、稲荷崎にいってからあの3人の話をよく話していた。
初めから最後まであなたの傍にいたのはあいつらだったから俺たち以上に特別な存在なのかもしれない。
あ。
伏黒「ッ!そうか!」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。