____in.ハーツラビュル寮
あなた『…あーあ、本当に面倒くさい。』
そう呟きながら遠く感じる私の部屋へと足を運ぶ。
寮生「あ、アイツ。オクタヴィネル寮の女子を虐めた上に部屋荒らしたらしいぜ…ww」
寮生「まぁじぃ?女って怖ぇ~www」
もちろん、私はオクタヴィネルの女の子を虐めたことも無いし部屋も荒らした事もない。
そもそもオクタヴィネル寮には行っていない。なぜなら水が嫌いだから。
後、他人が好きではない。苦手だ、
あなた『はぁ…やっとついた』
散らかっているのだろうと思い、ドアを開ける。
((ガチャ
あなた『やっぱりな……笑』
案の定私の部屋は散らかっていた。
散らかっている?だから?片付ければ済む話じゃないか。
それに何の恨みをもって私の事を虐めるのか?罪を擦り付けられるのか?
妬いてるから?…何に嫉妬心を抱いてるのかさっぱり分からない。
だって私は何もしていない。ユニーク魔法だって使ってないし、魔法だって皆の前では使ったこともない。
ただ謎すぎる……笑
あなた『ふぅ…終わった。』
カレンダーを見ると、明日は何でもない日のパーティー。
あなた『はぁ…やだな』
私はパーティーが嫌い。なぜなら人が沢山居るから。
元の世界にいた時も人が沢山いる所は避けていた。
あなた『イグニハイド寮に入った方が良かったのかな…?』
毎度毎度そう思う。こればかりは闇の鏡を恨んでしまう…
あなた『明日になるな…っ』
そう思いながら目を閉じた。
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_____ねくすと.
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!