第3話

こんな世界での出会いとは
30
2023/12/07 06:55
(アール)はぁー!!よしじゃあ今日も
監視に行きますかね。

早速大きな伸びをしてから、僕は人通りの少なさそうな所へと向かう。

(アール)よし、じゃa...

っとここで!!!!解説です!!!‪( ◜௰◝ )‬
この、"境界"というのは出入りする時に人通りが少なく、それにプラスして広い場所でなければいけない。なぜかと言うと、"境界"は他の"世界"を繋ぐ扉のような役割を持つため、それなりに出入りの際には境界への入口はデカくなってしまうのである。
そして、もちろんプロローグでも説明した通り、他の世界を行き来する権利を持つ者と一緒なら、権利を持たない者でも容易に境界に入れてしまうため、そこらの誰かに見つかると大変なのである!!

ちなみに、このアールちゃんは家の中や建物内を好んでいないため、毎回外をフラフラ歩いております。
誰にも見つからないようにそっと境界を行き来する、
スリルのような何かを感じているらしいです。‪

(アール)....よし、ここなら誰もいないですね。

キョロキョロと辺りを見回す。
そして、アールは公園へと足を踏み入れた。
ここの公園は遊具などはなく、休憩できるスペースだけが設置されている公園だった。
最近は新しく遊具がたくさん設置された大きめの公園が新しく建てられたため、隅の方にあるこの公園にはもうあまり人は寄り付かなくなっていた。
なので、子供は滅多にここの公園には訪れないのだ。

(アール)よし、行きますか...。(ヴォン..)
[境界への入口を開ける音]

入口への1歩を踏み込もうとした瞬間。



(???)あれ、君何してるの?



(え、...まさか!!)

恐る恐る声のした方を見ると、不思議な形のショートカットをしていて、三角形の模様が頬に3つ、こんなに暑い日差しの中、熱中症にでもならないのか不安なほど厚着をして、それにブーツの様なものも履いているように見える。
なんというか...周りとは
少し変わった人がそこにはいた。

(???)あれ、君、まさか...

ヤバい。バレたんだ。
ーこの境界への入口がー

(???)他界へ行くつもり?

...どうしよう。なんて返せばいいか分からない。
どうしようどうしようどうしよう....!!

(????)ちょ、何やってるの?

焦って動揺していると、片方にリングのようなピアスをしていて、ロングヘアの長い髪にこれまた長袖の厚着にブーツを履いた、...多分この人の知り合いだろう、というか知り合いだ、確実に。

(????)アグロ...!ちょっと、前にも説明したで
しょ...!アレは他界への入口で....!
もし見つけても声かけしちゃダメだし、
勝手に着いてくのも、
入るのもダメだって!!!!

(アグロ)た、確かに声かけしたのは悪かったよ...
けど、着いていってねぇし、入ってもねぇか
らな!?余分につけすぎなんだよ!!

(????)一つでも破ったからには余分でも、ずーっ
と言いますぅーー!!!(`ε´)


?....?な、なんだこれ....どゆこと?
て、てか。境界に早く入りたいのに、この人たち言い合いしながら自然と境界への入口の前にたってるんですけど!?

は、早く境界に行かせてください...!!
何なんだこの2人は...

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