夏…といえば、花火に海に祭り
楽しいことが沢山あるけどキンプリとして活動してる俺には何処も行けない場所ばかり
せっかく廉と付き合ってるのに恋人らしい事は
何も出来ないまま夏を過ごしていた
そんな時廉から祭りに誘われた
バレたらタダじゃ済まない事になるって言ったけど絶対バレへんからって…
人気のない場所で待ち合わせ廉と合流する
浴衣姿の廉はカッコよく決まってて
だけど色っぽい感じもした
ええから着いてきてと言われ廉に誘導されながら道を歩く、暑っついなそれにしても
屋台から少し離れた神社裏に着き
空を見上げる、東京の夜空は星がなく真っ暗だ
嬉しそうに声を上げ俺の腕を叩く
真っ暗な夜空に花火が上がる
花火を見る廉の横顔がとても綺麗で
思わず見惚れてしまう
視線に気づいた廉が照れて顔を下に向ける
こくんと頭だけで返事をする廉
こんな人がいたら誰でも見惚れるだろうな
誰にも見せたくないけどね
花火を一緒に見始め…何だ廉も俺の事見てんじゃん視線を感じ横目で見てみる
あからさまに俺を凝視してる
さっきの廉の真似をして言う
色っぽい廉の誘いにドキッとしながら
キスをする
凄い心臓バクバクしてるけど花火の音で掻き消されてるから廉には伝わらないだろ
俺が、どんだけ今日の廉にときめいたか
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。