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第1話

彼が恋愛(こい)をしない理由 中学生編
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2020/01/24 23:05
彼は剛。時はさかのぼり… 中学生時代。



とても好きな子がいた…



童顔で元気で明るい子。



恋というものを知らず、1つ遅れていたのが… 中学生といえば勝るとか保健体育の授業で性の部分の知識が徐々に増えていく年頃…



だが、剛は…「保健体育」が全く興味がなく左から右へと聞き流すくらいの試験の点数。



その頃ハマっていたのがスポーツ。最初は「どの部活に入ろうかなぁ」と常に考えていた。従兄弟も同じ学校で小さい頃から遊んでいたのでその部活へ入ろうかと考えていたが…



その始まりは【背が高く、身体能力が未知】という理由での講師からの勧誘だった







始まりはバスケ部。その後引き抜きでバレーボール部に所属



小学生の時のイケメン女子の友人Aが中学生の時に親友になった子が剛の後に好きな子になる








女友人A「剛ぃー話があるんだけど…」






剛「ん?(なんか隣に小さいやついるな)」







女友人A「この子、親友のT子って言うんだ」







T子「…ちょっと!T子じゃない!T江だから」







女友人A「いいじゃん!ニックネームなんだし!T子もニックネームで呼ばれたいでしょ?」







T子「…まぁ」







女友人A「って事だからT子と仲良くしてあげて!剛。」







剛「あっ、あぁ…」「よろしくT子さん」







T子「…うん、よろしくね…」







女友人A「ちょっと「さん」はいらないって小学校違うからって敬称つける剛はらしくないよ! ちなみに、ちっさいってT子の事見てたでしょ?!」







剛「(なんで分かったんだ…)」







女友人A「この子「ちっさくて」ほんと可愛いんだから!女子人気も高いんだよ?私よりもちっさいし可愛いでしょ?」







T子「ちょっと!Aちゃんとあんま変わらないよ」







剛「可愛いかは知らんが…確かにおんなじくらいの身長に見えるぞ」







T子「でしょ!」







女友人A「私の方が大きい!」「…あ…T子初めての会話「でしょ」って…」







T子「…(照)」







剛「んー(さっきからなんなんだろ…)」







女友人A「まぁまぁ」



「そんで剛、気付いてないけど…私よりもちっさいT子だけど…胸はデカいから!」







T子「ちょっ!」







剛「そ…そうか…」







女友人A「じゃ仲良くしてあげてね!あっ…それと部活頑張ってね!じゃっ!行くよT子」







T子「部活頑張って剛くん」







剛「(嵐のように過ぎ去ったな)」







これが初めての出会いそして「剛の恋を知る」キッカケになった







〜数日後〜







剛「おーい、Aー。」







女友人A「ん?どうした?」







剛「聞きたいことがあってさ」







女友人A「T子か?電話して呼んであげよっか!?」







剛「ふざけんなって、言いたいのは分かってるだろ?」







女友人A「…わかるけど…その件はマジでごめん…」



「でもさ、T子さ好きなんだよ剛の事。でも恥ずかしがりやだからさ…」



「剛の言いたいことも分かるけど… 恋をしたほうがいいぞって俺は思う」







剛「…恋と言われても」







女友人A「まぁT子可愛いから俺が男だったら告ってるくらいだよ?ノリもいいし…恥ずかしがり屋だけどさ」



「【病気】は置いておいて仲良くしてあげてよ」







剛「声がデカい。まだ、学校なんだから他の奴に聞かれたくないわ」







女友人A「ごめん、でも… T子本気で仲良くしたがってるからさ…」







剛「ああ…それなりに話してはみるけど」







女友人A「‘出来ればT子の望みを叶えてほしいけど…ね…’」







剛「え?何?」







T子「Aちゃんいる?」







クラスメイト「いるよー、さっき剛と1組の廊下の突き当りで話してるの見たよー」







T子「(えっ?!剛くん?)ありがとうー!」







剛「?!」







女友人A「?」







剛「相変わらず、アイツ声でかいな」







女友人「いや、お前が耳良すぎるんだよ!」







剛「T子が来るみたいだから…この話は…終わりだわ」







女友人A「私がどっか行くよー邪魔しちゃ悪いから!なかよーく話すんだよ」







剛「はぁ…T子はお前と話があるんだよ」







女友人A「剛も居たほうが良いんじゃない?T子が想いを寄せてるんだし… 今日部活ないって聞いたけど」







剛「情報はえーよ…また顧問に聞いたんだろ…。まぁいいけど…。用があるから俺は帰る」







女友人A「情報を知りたい人が居るからね! …そっかならしょうがないな」



「でも、身体の秘密はいつか話さないと行けない時が来ると思うけど… 頑張れよ」







剛「あぁ。 じゃな」







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜







T子「Aちゃん!あれ、、」







女友人A「おっT子どした?大好きな剛なら居ないぜ」







T子「ちょ「大好きな」って違うって!気になってるだけだよ!」



「みんなに優しいし、皆からの話にもよく出てくるし… 身長高いし!格好いいじゃん身長高いって!」







女友人A「気になってるって…(それを好きというのでは…)優しいけど…前にも行ったけどやめておいたほうが良いと思うけど…」







T子「だからー!Aちゃんそのやめておいたほうがいいってなんでなの?Aちゃんが好きとか気になってるって事なら戦うよ!」







女友人A「いや、だからさ…そっちの気持ちは無いから…。それに身長高くて格好いいってT子がちっさいだけじゃんか… デカいとこはデカいけど…」







T子「Aちゃん!ちっさいっていうな!それにデカくないから普通だから!」







女友人A「その元気を剛との会話で使ってほしいもんだけど…」







T子「…できないよ…。」




〜その後〜



中学卒業まで一緒に居たが二人とも恋には発展しなかった

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