あの、三九葉さん……
三九葉
み、三九葉……
で、何?
なんでそんなに距離あるんですか……
敬語
なんでそんなに距離あるの……?
そんな距離ないだろ
道路の端から端も距離あるんだぞ?!
距離ありまくりだろ!!
うるさい、静かにして
ごめんなさ、ごめん……
なぁ、三九葉
話したいことあるからそっち寄るな
え?
三九葉、俺は三九葉のことが好きだよ
三九葉のこと良い奴だとは思ってなかったけど、三九葉のこと知ってからは、ドンドン三九葉のことが知りたいって思った
知りたいし、友達らしいことしたいし、キスしたいし、番になりたくなった
最後2つはおかしいだろ
三九葉が番になりたいと思えるような男になるからさ、試しに俺と付き合ってみない?
番にはならなくていいから!!
嫌に決まって……
俺、本気だから
っ……
1ヶ月、1ヶ月だけ……
ほんとに?!
好き、大好き、愛してる!
キスしよ?
やだ
マスクごしだから
1回だけだぞ?!
んっ……
これでいいか、って
なんで泣いてんだよ……
だって、マスクごしとは言え、三九葉がキスしてくれたなんて……
それも三九葉から!!
頑張って背伸びして、目を瞑って、顔真っ赤にしてる三九葉ちょー可愛かった!!
お前っ、目ぇ瞑れよ!!
それと!
眼鏡邪魔だし、ずっと思ってたが、マスクと眼鏡似合ってないぞ
話そらすなよー!
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最後の審判
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!