第63話

Story.57
5,453
2021/03/21 09:08
道枝 Side

終業式が終わって、


俺らは春休みを迎えた



春休みという言葉にみんな浮かれてた


俺もその一人やけど


高橋恭平
高橋恭平
みっちー、やっと春休みやでー
楽しみやなぁ
道枝駿佑
道枝駿佑
そやな
高橋恭平
高橋恭平
みっちーは城ちゃんと遊ぶんやろうな〜
いーな、俺も行きてぇわぁ
道枝駿佑
道枝駿佑
行かせるわけないやろ
西畑にでも構って貰えや
高橋恭平
高橋恭平
はいはいー

高橋とのくだらん会話をして、


ちらっとあなたの方をみた



すると目が合って、



あなた
??

頭の上に?マークを浮かべて、


俺を見てた



口パクで『楽しみやな』と言うと



あなた
はっ!
分かりやすく、気づいた反応をして


何度も首をこくこくと動かした




道枝駿佑
道枝駿佑
可愛いかよ、、


最近思う



前よりもあなたが明るくなって、


どんどん可愛くなっていっとる



やから最近ちょくちょく男に話しかけられてる



今まで見もせんかったのに





そして、式が終わって、


みんなばらばらと教室を出ていった




残ったのは俺と、あなただけ



道枝駿佑
道枝駿佑
やっと春休みやな
あなた
楽しみだね
でも、毎日会えるわけじゃないね


目を伏せて呟いた


少し寂しそうに


道枝駿佑
道枝駿佑
あなた
あなた
ん、なn


少しでも不安を除けるように、



俺はそっとあなたの唇にキスをした



あなた
ん、駿くん、?
道枝駿佑
道枝駿佑
大丈夫、会いたい時いつでも言って
会いに行ったるから
あなた
うんっ!


そう言うと、キラキラした顔をした



可愛すぎねん、ほんま





そして、あなたを俺の腕の中に引き寄せて、





道枝駿佑
道枝駿佑
そりゃ、惚れるわな
絶対譲らんけど


そう呟いた


あなた
ん、何の話?
道枝駿佑
道枝駿佑
ん?お前しか要らんって話



絶対、何がなんでも惚れさせんからな



俺以外、あなたに触れるのは許さん

プリ小説オーディオドラマ