駿くん、道枝くんと離れることになってから、
私たちは化学準備室を使うことが無くなった
私の関係が始まったところ
でも化学準備室を通ると、
今までのことを思い出して、
余計に道枝くんを想ってしまう
言ってもいいのかな、
また助けてくれるんだ
西村くんは、変わらないね、
言えるはずないよ、
だって、西村くんは、いい人だし、
言っても、いいのかな、
そう思いながら、私は西村くんに
道枝くんとのことを話した
話終わると西村くんは、
西村くんのせいじゃない、
私のせい、
私があんなこと言ったから、
気持ちをちゃんと伝えれてなかったから、
西村くんが私の方を見ると、
私の頭を撫でて、
私の体は、西村くんの方に引き寄せられ、
西村くんの体温を感じた
また一つ、道枝くんと距離が空くような気がした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!