今日は学校に行く気になれない
たかが夢って思うけど、
なんでか分からないけど、
ものすごく悲しい
それに道枝くんにあんなこと言われるのが嫌だった、
でも、
やっぱり私、道枝くんのこと好き、なんだ
そんなことを考えながら、学校に向かった
なんて呟いてたら
あれ、二人って話すっけ?
とか考えてると
道枝くんに手首を捕まれ、
連行されてしまった
でも、嫌じゃなかった
むしろ、なんか、嬉しかった
どうしてそんなこと、
どうしたんだろう
そしたら、何故か道枝くんに見つめられてて、
と言ったと同時に
だんだん道枝くんの顔が近づいてきて
私の唇と道枝くんの唇が触れた
待って、ここ、、
私が言うと、道枝くんは私の頬に触れ、耳元で
その道枝くんの甘い声に
私はまんまと騙されて、
あの、化学準備室に向かった
高橋くんからのメッセージに気づかずに
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。