第52話

Story.47
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2021/03/06 12:51
そんなことがあったからか、


人の言葉に人一倍敏感だった



ちょっとひそひそ話されるだけでも、怖かった





だからね?あの時も辛かった






まさか、道枝くんからあんなこと言われるなんて



思ってもみなかった

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私は道枝くんと話そうと思った



でもいざ目の前にすると、




目を伏せて、道枝くんが見れない





道枝駿佑
道枝駿佑
っ、


道枝くんも見てくれない





そしたら道枝くんの方から






道枝駿佑
道枝駿佑
そんなに俺が嫌なら、あいつんとこ行けば?







頭が真っ白になった










あなた
へ?
道枝駿佑
道枝駿佑
だって俺を見ようともせんし、
俺も悪いんやけどさ、
道枝駿佑
道枝駿佑
なんか、俺の一方通行感あるし、
俺の気持ちとか、実際分かってないやん
あなた
え、なに、駿くん、?
あなた
私、駿くんのこと知りたいって、分かりたいって、思ってるよ、?




だから、そんなこと、言わないで、





道枝駿佑
道枝駿佑
前も言ったけど、俺とあなたの価値観ちゃうやん、
俺が普通と思っててもそれはあなたが嫌なこともしれんし
道枝駿佑
道枝駿佑
実際今がそうやん、




待って、





あなた
やだ、私、
道枝駿佑
道枝駿佑
大丈夫、俺から別れよなんて、言われへんから、‪w
あなた
っ、
道枝駿佑
道枝駿佑
ただ、今は、距離置こ
道枝駿佑
道枝駿佑
その間に西村といたら?
こんな醜い俺なんかより、多分、絶対、幸せやと思うから



やだよ、やだ





駿くん、






あなた
あ…




行かないでって




ひとりにしないでって言いたいのに、







声が、出てくれない










道枝くんは、私に背中を向け、真っ直ぐ歩き出した







私初めて知ったよ、





大切な人に伝わらないって








あなた
ぅぅ、っ、









こんなにも苦しいんだ、




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