化学準備室につくと
すぐに道枝くんは、私にキスをしてきた
何度も何度も角度を変えて
触れるだけのキスから
もっと深く絡まり合うようなキスまで
言われた通りに道枝くんの膝に乗る
道枝くんが足を広げてくれないから
私が跨る形になる
腰を引き寄せられ
道枝くんとの距離が近くなる
道枝くんって、綺麗な顔してる
『美しい』って言葉が似合う
私から、、?
何を、、?
首を傾げると
ちゅっと音を立てて
と言って、道枝くんは目を瞑った
その顔がなんだか可愛く見えた
肌白いし、まつ毛長い
華奢そうなのに、意外に筋肉あるんだ
足も手もやっぱり男の子だから大きい
私は恥ずかしくなって、
ちゅっ
と素早くすると
道枝くんは目を開けて
と言うと
私の体を引き寄せて、
何度も何度も深いキスをした
息を吸おうと口を開けた瞬間
道枝くんの舌が入ってきて
さらに濃厚になった
やっぱり私道枝くんのこと
好きなのかな
そしてやっと唇が離れたと思ったら
私は
って言葉が勝手に出てた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。