移動教室で、化学準備室を通る度思う
待ってるだけじゃだめなのかなって
私だって駿くんと、、
駿くんと、、き、き、///
西畑くんってこういうのに察してくれるから、
助かるなぁ、、
西畑くんが去った後、
私はずっと【化学準備室】という文字を見ていた
制服のポケットから携帯を取り出し、
トークを開く
その相手は
常に携帯をいじっているのか、
すぐに既読がついて、
素っ気なそうで、優しそうな返事をくれた
考え込みすぎて、返信をするのを忘れていた
考えていると、後ろから抱きしめられた
後ろを見ると、
駿くんの顔がすぐ近くにあった
だから、少し息が切れてるのか
荒い息が耳に当たってこそばゆい
そう言うと駿くんはその場でしゃがみ込んだ
わざわざ走ってくれたんだ
また駿くんへの好きが増して、
私は駿くんの前にしゃがみ込み、
キスをした
顔がぽっと赤くなって、
必死に顔を隠す駿くん
可愛いな
そう言うと、駿くんは微笑んで
そう言ってくれた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!