第13話

童蘭さんが誰か分かるかな?
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2022/01/23 11:12
つかれた

上の四文字の通り、疲れた。
花柱が亡くなってから柱の任務がドッと増えて、まともに冨岡と話す暇もない。ふざけんな

カナエさんの妹のしのぶはカナエさんの死を気に、トントン拍子で階級をあげていっている。そのうち柱になりそうで、こういっちゃ悪いが俺の仕事がすこし減りそうだから少しだけ楽しみ。
そも、俺が進んでやりたいとも思ってないのにやらせるのはあっちが悪いし、

そういや冨岡と言えば今日は雪山への任務だったな。あいつドジっ子だら雪でスベってないと良いけど…まぁアイツの育手が雪山とかを使ってたらしいから平気だと思うんだけど。

話がそれたが、実は今俺は5徹目突入してながら任務やってるんですけど、任務内容がとある丘にいくと男性は惨殺。女性は行方不明になるらしい。ここから推測するに、犯人が鬼なら女性は跡形もなく喰われ、男性は喰わない偏食の持ち主なんだろうなと、女性は人間のなかで栄養が高いらしいから喰われやすいと、美穂さんを喰ったカスが俺にぐちゃぐちゃにされる前言ってた。

きっと俺が到着しなかったら、美穂さんは…いや、やめておこう。

そんなこんなで丘に到着。禍々しい雰囲気だが、慣れた

慣れが肝心だからこの仕事

しかし、にしても異常な禍々しさだな。これはそこら辺の雑魚鬼ではなく上級な鬼っぽい
少なくとも、血気術と意志疎通は出来る程の
なかなか出会わないな…

てか、少し寒くないか?丘の方にいくにつれめちゃくちゃ冷気が漂ってくる。

血気術、だな

めんどくさい

俺は寒がりなんだ

『………寒い』

そういって身震いすると、向こうに女性がうずくまっていた。そっちは冷気が漂ってくる方。
鬼…?

いや、鬼の特徴の目と角と爪がない。人間では…ある…?しかし、にしても雰囲気が禍々しいんだよね、

『すみません』
女性『…………』

無反応。
聞こえなかったのかともう一度問てみた

『あの、』
女性『私は可哀相だから極楽にいけるの私は可哀想だから極楽にいけるの私は可哀想だから極楽にいけるの私は可哀想だから極楽にいけるの私は可哀想だから極楽にいけるの私は可哀想だから極楽にいけるの私は可哀想だから極楽にいけるの私は可哀想だから極楽にいけるの私は可哀想だから極楽にいけるの私は可哀想だから極楽にいけるの私は可哀想だから極楽にいけるの私は可哀想だから極楽にいけるの!!!!!!』
『ひっ』

ボソボソといっていた言葉が段々強くなってきて俺のかたをつかんでいってきた

狂っている

ただ、ここで放っておくほど落ちぶれてはいないから

『…何故可哀想…なんです?』
女性『義父が!息子が!私に!性行を…!』

きっつ、義父ならまだしも息子て

『そりゃ可哀想ですね…』
女性『でしょう…?だから…いまから…極楽にいくのよ…と、止めないでね?!』
『止めませんよ、極楽はさぞかし楽しそうですね。でも』
女性『は?なに?』
『その人達に仕返ししません?』
女性『仕返しって…』
『やられてばっかって、つまらないじゃないですか。』

俺も人でしてね、鞠が近くにいるから、そう易々と見過ごすと後で色々とめんどくさいんですよ。鞠は情とかに動かされずきちんとやる子ですから

『極楽にいったら仕返しのチャンスは無いですよ?良いんですか?』
女性『やる。アイツらが泣いてるところ見てやる。絶対に!!!!』

そういって女性は帰っていった
取り敢えず、鬼は斬れなくても女性を生かせたのはよかった。
翌日、鞠に手紙を渡し、産屋敷から久々の休暇をもらった。
今日は1日寝て過ごそうかと思ったのだが、やはり昨日の女性が気になる。あ、いや好意ではなく、単純にまた死のうとしようとするとめんどくさいからって意味。

確か、昨日来たのは夜だったからまた夜来そうだな…なんとなくそう考えて昼の間は寝ていた

夜が来た。鬼殺隊にはいってから、自然と夜は起きるようになった。五轍分の寝不足を昼で回復し、夕方に食材やら水餅やら衣服やらを買い足して、よるを迎えた

…行くか。散歩ついでに

『にしても寒いな、ここ』

そう考えてると丘の方で歩いてる人を見つけた。禍々しさはある。ただ、前の女の人も禍々しさはあったから、この山にはいると大体はそうなのかなって思ってる。霊的なのじゃないかなって、

今度は男性らしい。黄色い髪が特徴的だ

おや?彼が振り替えってこちらを見た。
………虹だ。
彼の瞳は虹色だった。とっても綺麗な虹色だった
牙も、帽子を被ってるから分からないが角はなさそうだし、目も爪も人間のものだ。でも、何故か人間っぽくない

??『こんな夜中にどうしたのかな?』
『…あ、いえ、ただ、前、女性が自殺しようとしてたのでまた来てないかなって、様子を見に』

そういった彼は目の色を変えたように、まるで喜んでるように・・・俺に話しかけた

??『ああ!彼女を助けてくれたのは君だったのか!ありがとう!助かったよ!』
『いえ…?』
??『実は俺教祖をやっていてね』

ああ、それだったのか。教祖だから人間っぽくないと思ったのか。でも何処か違和感が

『教祖?勧誘なら断りますけど…』
??『いやいや!違うよ!ただ彼女は俺の・・信者でさ!』
『そうなんですね~…お役に立てて何よりです』
??『にしてもここ綺麗だよね~』

突拍子もない話題だが、どっかのお転婆お嬢様になれている俺はそこまで疑問に思うことなく、話を繋いだ













『きいてください!酷いんです!うちの上司と幼馴染み!!』
??『そりゃ酷いね~』

「丘の景色が綺麗だよね」から、「きいてください!酷いんです!うちの上司と幼馴染み!」になるのかは俺でも不思議だ

どうやら童蘭どうらんさん(あのあと名前を教えてもらった)はとっても話上手で、まるで酒でも飲んだかのようにベラベラと不満や口を溢すぐらいには、勿論、これでも柱なので鬼殺隊という部分は綺麗に省略したが、

童蘭『俺が救おうか?』
『いいです!目標達成したら自殺してやるんで!!!!』
童蘭『すごいね、その目標に相当覚悟決めてるんだ?』
『ええそりゃ勿論!!俺の!不満の!原因なので!!!』
『自殺した暁には俺がどれだけ追い詰められていたのかを知ったアイツらの顔見て唾投げてやるんです!!「ザマァ見ろ」ってな!!!』
童蘭『口が悪いね笑面白い』
『…前から思ってたんですけど、それほんとに思ってます?遠慮とかしなくていいですよ💦』

俺は単純に心配しただけなのに童蘭さんは腹から声を出しましたと言わんばかりに笑ってきた

童蘭『あははっ!!おっもしろいね!いいよ!気に入った!』
『はぁ?』
童蘭さん『この笑顔で心配されたのは初めてだ!面白い!!これが楽しいってことなのかな!』

あ、わかった。この人、遠慮とかじゃなくて、単純になにも感じてないんだ
ちょっと似てる。俺も、憎しみと嫉妬がたくさん感じれて、その他の感情は少ししか分からないんだ

『…にてる』
童蘭さん『え?』
『俺も、憎しみと嫉妬が沢山感じれて、その他の感情は少ししか分からないんですよね』
童蘭さん『…!』
『だから、似てる』

共感されたり、することは、こんなにも楽になれるんだって思った
作者
作者
時間空けて大変申し訳ございませんでした
作者
作者
えと、追加設定です。あなたは美穂さんに上げたかんざしを美穂さんと自分の形見としてつけてます
作者
作者
それと、解説で、この小説では万事極楽教を丘の近くに設定してますが、本当は違うところにおる可能性もあるので、そこは見なさんで解釈してください
作者
作者
またね

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