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第6話

雪に願いを (Bad End)
sideあなた


病院の中を走って走って走った

こんなに距離が長く感じられたのは
いつぶりだろうか



初療室に着いた瞬間

先生が出てきた
あなた

ハァハァ…

あなた

望くん、助かりましたか?

先生
手は尽くしましたが…
先生
…残念です
あなた

ウッ、嘘でしょ…

私は膝から崩れ落ちた
先生
これが小瀧さんのポケットの中に
あなた

えっ…?

先生から渡されたのは
望くんからの

「手紙」

だった
あなたへ

今、お前がこの手紙を
読んどるってことは

俺はもうこの世にはいないんやろな

何でこんなことしたか、
気になっとるやろうから
書いとくな

俺はな、お前が記憶をなくして
ホンマに悲しかった

でもな、先生が言った言葉を聞いて
ちょっとだけ嬉しなったねん

思い出してもらえる
そう思ったねん

先生はな
あなたさんは

「1番大切な人との記憶を
忘れてしまっています」

って言ったんや

ってことは、
俺はあなたにとって

「1番大切な人」

やったって事やろ?

せやから悲しかっただけじゃないねん

でもな、、、

俺、もう疲れてしもうたんや

ごめんな、

俺のこと思い出せなくてもええから

あなたに会いに病院に行った時、
あなた俺と話せて楽しかった?
俺と会えて嬉しかった?

もしそうやったら嬉しいな

もう、俺のことは
忘れてるかもしれへんけど

俺はずっとずっと
お前との思い出
忘れてへんから

もし、思い出したら

俺のお墓の前で

「思い出したよ」

って言うてくれや!


俺はあなたに会えて
めっちゃ幸せやったよ

愛してるで

ばいばい

あなた

ッ…
望くん…

崇裕
あなた!
望は…
あなた

お兄ちゃん…ッ
望くんは…
ヒック…

あなた

お兄ちゃん、これ…

崇裕
えっ、
私は望くんの手紙を渡した
崇裕
ッ…
崇裕
グスッ
あなた、愛されててよかったな…
あなた

…うん