紙を開くと『C』の文字
止まらないドキドキ、最後の椅子
35位……
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ベッドから汗だくで飛び起きる銀髪の青年『浦野しゅうた』。しばらく両手で顔を覆ってから、前髪をガシガシと掻いた。
窓を開け空気を吸い込む。2月のまだ冷たい空気が部屋の中に入り込む。
外に向かって大きく伸びをして、窓を閉めようとする。となにかの違和感を感じる。
このモヤモヤも修練したら消えるだろう。そう思い、身支度をして森へ出掛けた。
その少し後にあの3人がやってきた。
そうして3人も森へ向かった。
3人は背中合わせ立ち、周りの茂みを睨む。周りの茂みが無数に揺れる。
背中に背負っていた大剣を構える。
双剣を構える。
カツの手から青い光が出て2人の行動速度を上げた。そして、そのまま攻撃体制にはいる。
そう言うと同時にゴブリンが周りから飛び出してきた。各々目の前の敵と戦う。大剣でなぎはらい、双剣を振り回す様は躍りを見ているようだった。
そう言って微笑むと、ゴブリンに拳を数発打ち込み吹っ飛ばす。
順調に倒していくもなかなか減らないゴブリン。
しかし、倒せども倒せども減るようすはない
ふみやが伏せるとゴブリンが襲いかかろうとする。も、一瞬で炎に焼き付くされ消える。
木の上からしゅうたが降りてくる。
こうすけは大剣をぶん回し炎を発生させる。周りのゴブリンは炎を受け消えていく。
しゅうたの後ろからゴブリンが襲いかかろうとしたとき、炎を纏った拳がゴブリンを吹っ飛ばす。
口を両手で押さえビックリしたまま固まっているしゅうたに3人が振り返る。
こうして4人目の時計も動き出した。町外れの夕焼け空に4人の笑い声が響いた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!