8月に入った。
私はやることがなく、ベッドでゴロゴロしていた。
ピコン
杏からLINEが届いた。
「今日の5時半、浴衣着て駅前集合ね!」
LINEにはそれだけしか送られていなかった。
私はベッドから体を起こし、浴衣を探しに1階に向かった。
リビングに行くと、愛鈴が浴衣を着ていた。
お母さん「今日、夏祭りなんですって!
もしかしてあなたも?」
お母さん「たぶん?
浴衣はクローゼットの中よ」
私は浴衣を探してきて、お母さんに着付けてもらった。
お母さん「はい、出来たよ!」
お母さんに着付けをしてもらった後、愛鈴の部屋に行って、
そう言いながらもやってくれた。
そう言って、愛鈴は私の髪を触り始めた。
しばらく話している間に、お団子は完成していた。
そう言って、私は部屋を出た。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!