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第9話

球児の責任と先生の責任
茉子は泣きながら家に帰った。
親はもう仕事に行って居らず茉子はひとりで部屋の布団に潜り込み泣いた。
佐上 茉子
なんで…どうしてグスッ
佐上 茉子
私…わざと当ててないのに…
百羽が…
ピンポーン
静かな部屋にチャイムが鳴り響いた。
茉子は涙を拭いながら玄関へと向かった。
佐上 茉子
はい…どちら様…ってえ!?
西城  誠
西城 誠
よっ
そこにはさっきすれ違った男の姿があった
佐上 茉子
まっ誠先生!?
その男は野球部顧問で茉子のクラスの担任の西城誠だった。
昨日は仕事の都合で部活に行けなかったそうだ。
西城  誠
西城 誠
朝来てたんだって?
いきなり帰ったそうじゃないか
どうした?
佐上 茉子
あっあの…
佐上 茉子
(何も…知らないんだ…)
西城  誠
西城 誠
…体調悪いわけじゃないんだな?
佐上 茉子
はい…
西城  誠
西城 誠
よし…着いてこい!
佐上 茉子
ふぇ?
誠は茉子の手を取り歩き出した。
佐上 茉子
ちょっ…先生!?
向かっているのは学校だった。
それを察した茉子は必死に手を振り払おうとした。
佐上 茉子
嫌です先生!
私…今日は休みます!
西城  誠
西城 誠
休み連絡は聞いてないな〜
サボりなんてこの俺がさせないぞ〜
佐上 茉子
ちょっと…
西城  誠
西城 誠
ほら着いた
言っている間に学校についてしまった。
誠は茉子の手を引き第2グラウンドへと向かった。
西城  誠
西城 誠
ここなら校舎から離れてるから誰にも見つからんだろう
佐上 茉子
先生…何するんですか?
授業は…
西城  誠
西城 誠
何だ休むって言ったやつが授業気にするのか?
佐上 茉子
そうじゃなくて…誠先生の授業は…
西城  誠
西城 誠
あぁ
他の先生に任せた
佐上 茉子
はぁ!?
誠はそういうと茉子にあるものを差し出した。
佐上 茉子
これは…
それは真新しいグローブだった。
西城  誠
西城 誠
キャッチボールをしよう
佐上 茉子
え?
西城  誠
西城 誠
ほらほら
向こう行った向こう行った!
佐上 茉子
はい…
茉子は言われるがままグローブを受け取り10メートルくらい離れた場所まで走った。
西城  誠
西城 誠
よし!そこでいい!
行くぞ〜
誠はそう言いボールを投げた。
茉子はそれを取りなげかえす。

しばらく無言のキャッチボールが続いた。
西城  誠
西城 誠
おい茉子!
ボールに力がこもって無いぞ!もう肩も温まってきただろう!(肩が温まる→スポーツで言うアップのようなもの。肩を怪我しないように何級か投げて温める。)
佐上 茉子
はい…
茉子は浮かない顔でボールをとった。
すると誠はキャッチャーの構えをしてその場に座った。
西城  誠
西城 誠
ほらこい茉子!
悔しさや怒り…全部球にのせてやれ!
佐上 茉子
佐上 茉子
先生…
茉子は溜めていたものを全てだすようにしてボールを投げた。

スパーンと言う音が響きわたる。
佐上 茉子
ハァ…
西城  誠
西城 誠
うん!
いい球だ!
流石茉子だな
佐上 茉子
先生…
西城  誠
西城 誠
…悪かったな俺が居ないせいで
佐上 茉子
誠は珍しく真剣な表情で茉子を見た。
西城  誠
西城 誠
晃太郎から話は聞いた…辛かったな
西城  誠
西城 誠
そもそも百羽をマネージャーにした覚えは俺にはない
佐上 茉子
!?
茉子が目を見開いた。
西城  誠
西城 誠
中学野球にマネージャーなんていないんだよ‪w‪wあいつは多分それを知らなかったんだろうな…
佐上 茉子
そうなんですか…
西城  誠
西城 誠
あぁ
その時の様子やその後のこと…全て聞いた
西城  誠
西城 誠
俺はその場にいなかったからどっちが悪いとか言えないが相手に怪我をさせている以上、スポーツ選手としてキチンと謝らなければならない。それがスポーツをしている者の責任のひとつだ
西城  誠
西城 誠
グラブとスパイクをやった部員達は退部にした。仲間を思えない奴はうちの部に必要ないしな。だが茉子お前は俺達のチームに必要な存在だ。
佐上 茉子
私が…ですか?
西城  誠
西城 誠
あぁ
お前がいるとチームが活気立つ
それに皆のことを思える優しさがある
茉子はピッチャーにふさわしい最高の球児だ
西城  誠
西城 誠
もう一度俺達と野球しないか?茉子
俺はお前達みんなの味方だ
佐上 茉子
ッーーー!
先生!!!
茉子は大声で泣いた。
声が枯れるまで。
誠は何も言わずずっと傍に居た。
佐上 茉子
私…もう一度野球がしたい…!
グラブとスパイクの事で野球を辞めたいと思った茉子だが誠の言葉でもう一度野球をしたいという気持ちが湧いて来たのだ。
西城  誠
西城 誠
あぁ!
いつでもしごいてやる!
佐上 茉子
ありがとうございます!
茉子はそう言って笑った。
だがこの時ふたりは知らなかった…






このいじめがこれからだと言うことを…
そして…もっと最悪な事態が起こることを…