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第1話

32
2019/03/30 22:47
「樹くん、また100点。」
あぁ、そうだ。僕はいつも満点。

「樹にはやっぱ叶わんなー。」
そうだよ、僕に勝てる奴なんていない。

「樹くん、好きです。」
そんな平ペったい言葉、聞きあきたよ。

僕は、特別。
うまれながら、運が良かった、選ばれし人間なのだ。僕が持つ能力、「超能力」。
それは、この世界にきっと僕しかもっていない力なのだ。
先生
では、学級委員を決めたいと思います!
ほら来た。
これは、僕に任されるだろう。
だって、僕は信頼されている。
いや、能力で信頼を勝ち取っているのだから。

はいって、手を挙げかけた僕をさえぎったのは君だった。
凜華
はーい!はーい!私、やります!
私にしかできないことを、精一杯やります!
は?何言ってんだ、こいつ…

源 凜華、今日、転校してきた女子だった。


ここは、超能力で…。僕に…?
いや、大丈夫。僕は、いつだって、みんなに好かれている。凜華という女子のかなかの僕を下げるわけにはいかない。だって、僕は心が広いのだから。
譲るよ…。
先生
では、凜華さんの他に立候補者はいますか?
みんなが、僕をチラチラ見ていた。

それでも、僕は凜華に譲るよ。
誰一人に恨みはかわない。


まぁ、この超能力を使えば、
なんだってできるのだから。
僕は、凜華さんに賛成です。
 













































この後、なんで、こんなこと言ってしまったのだろうって、僕は後悔することになるんだ。





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