岡﨑彪太郎side
風雅の異変に気づいたのは
俺が補習から帰る時
体育館から変な音が聞こえるからいったら、
そこには、風雅と
学校の人気者、いわゆる一軍がいた
何してるのかと思ったらいじめで
ボールを風雅に投げつけていた
風雅が最近、手を抑えてると思ったら
痛みがあったから抑えてたのかと呑気に納得してたら
風雅と一軍に見つかった
でもその一軍は平気で嘘ついて
倒れてたから心配でとか言ってた
芝居下手すぎやろ
と心の中で思ってて
声に出した最初の言葉は
『大事な家族に、何してるん?』やった
大事な人を傷つけた人を許したくない
だから、風雅を守るって決めた
頼りないことくらいわかってる
それでも、俺なりに風雅を守るって決めたから
いじめなんて嫌いだ
その人の人生を狂わせる
早く、いじめなんて終わればいいのに
今いる人間達がいじめを辞めない限り
いじめは終わらない
無限ループだ
次産まれてくる子達も
きっと『いじめ』を覚えるんやろうな〜
なんやねん
こんないい時に来る空気読まんやつは!
そーいやこんな顔してた……
……知らんの!?
この前あったやん……
……そっか俺印象薄いんだ……←ネガティブモード
なんやねん……こいつ!!
ムカつくやつやな……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!