有岡大貴 18歳。
今、人生の中で1番幸せの絶頂かもしれません。
『やっやっやっ』
『山田ぁーっ!!!』
山「おはよ。大ちゃん。」
俺に気にせず、スマートに登校する山田に
いつもだったら腹を立たせるところだが
今日はそんな気分じゃなかった。
というよりどうでも良かった。
この18年間モテたことしかねぇ山田を
ついに見返せる日がくるとは...
『山田涼介、これを見ろ。』
山「何でフルネームなんだよ。笑」
靴箱に入ってたラブレターを見せつける
山「ん?これ手紙?」
『そう!でもただの手紙じゃないんだよなぁ。』
俺ももらえる日が来るとは...
山「あ、ラブレター?」
『おっ、せいk((山「あ、俺も入ってる。」
『え。』
靴箱を開けた山田が呟いた。
しかも3枚
『まじかよ...』
山「貰っても読んで終わりだけどね。笑
誰とも付き合うつもりないから。」
なんだよ。こいつに言われるとすげぇムカつく←
山「で、なんて書いてあったの?」
『まだ読んでないから読む!』
緊張を抑えながら
花柄の可愛い封筒を開けた
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先輩へ
突然でごめんなさい。
実は、ずっと前から先輩のこと気になってました。
いつもバスケで頑張っている姿はとてもかっこいいです。
もしよければ、私と付き合ってください!
△△
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山「え?本当にラブレターじゃん。」
『だろ?って信じて無かったのかよ!』
山「うん。」
『おい((』
山「とりあえず会ってみれば?」
『じゃあ休み時間に行こうぜ!』
山「え?俺も?」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!