プリ小説

第27話

私たちの変化⑵

登校の通学路がこんなに寂しく感じるのはどうしてだろう。


きっと子供のように無邪気な笑顔で「おっはよー!」
って言ってくれる彼が隣にいないからだ。


手の中のスマホには
有岡大貴
有岡大貴
ごめん。実行委員の仕事あるから、これからは先に学校行く。
と、昨日の夜送られてきたメッセージが一通。


「はぁ...」

無意識に出てしまうため息も、もう何回目だろう...


しばらくは、11月の肌寒い通学路を一人で行き来しないといけないなんて寂しすぎる。

私も実行委員になってたら、今頃二人で登校出来てたのかな。





_______________


山「大丈夫だよー。文化祭終わったらすぐ戻ってくるんだから。」


△△「そうだよあなた。私たちもいるじゃん!」


「うん...。」



勘が鋭い二人には、私が落ち込んでる理由がお見通しだったようで。


休み時間に、緊急会議のように有岡先輩以外の三人で集まることになった。


ちなみにこの二人は、私が有岡先輩のことを好きなのは知っている。




△△「そうだ!今日の帰りにあなたから一緒に帰ろうって誘ってみたら?」


「え?」


無言に包まれた空気の中口を開いたのは△△だった。

△△「うちのクラスの実行委員、放課後は仕事無いって言ってたし!」


「だけど...」


そんなの...無理に決まってる。


朝は、偶然同じ時間に登校してるだけで
今ではそれが“当たり前”になっているけど


放課後はそれぞれ別だし...


「出来ないよ...」


△△「この機会に有岡先輩を振り向かせようよ!
このアイデア良くない?山田先輩!」


△△が山田先輩に促すと

山「...さあな、どっちでもいいんじゃない?」

と面倒くさそうにその場を去った。




△△「山田先輩つまんないのー。でも、とにかく今日は誘った方がいいよ!」

「そうかな〜...」

△△「頑張れ、あなた!」


山田先輩はともかく、△△が背中を押してくれたおかげで勇気がついた。




ちょっと、頑張ってみようかな...




この時の決断が、私の後悔に繋がることは誰も知らなかった。










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あずき
あずき
気分屋なんです。