プリ小説

第17話

不安の裏側



『俺、もう一本貰ってくるわ!』


当たりのアイス棒を大事そうに握りしめ

ベンチから立つ先輩




《あれ?大貴ー?》



二人で声の方向を見ると

3年生であろうバスケ部の部員が4人ほどいた。

その中には山田先輩もいて


呆然とした様子で私達を見ていた。



『よっ!』


《今日はお疲れ!って何してんのこんなとこで。》


『んー、ちょっと寄り道してた!』


《この子と?》


『おう!』


こんにちは!と言われたので

急いで立って頭をぺこっと下げた。


《可愛い彼女だな!大切にしろよ!》


彼女...?


『や、そんなんじゃねーから!///』


同級生からちょっかいをだされ

顔を赤く染めながら抵抗する有岡先輩。


《じゃーな!お幸せにー!》


『だからちげーよ///じゃーな!』

私もまた頭を下げた。


...


なんだろう、この沈黙。



『なんか、ごめんな。笑』


「何が...ですか?」


『誤解、されちまったかも。』


「大丈夫ですよ!元は私から誘ったんだし...」





有岡先輩には秘密だけど


少しだけ“彼女”という響きに憧れてしまった。






でも、それより気になったことがある。


さっきの集団の中にいた山田先輩は


私と目が合ったけどすぐそらされて。


顔も曇っているような気がした。





もしかして!


有岡先輩と一緒に帰りたかったけど私が誘っちゃったから!?



だよね。絶対そうだよ。

本当にごめんなさい山田先輩!!





その後


先輩は2つ目のアイスも完食して、帰ることにした。


『そういえば、』


有岡先輩がズボンのポケットからスマホを取り出した。


そして


『ん。』


ぶっきらぼうに差し出されたそこには

有岡先輩のであろうL〇NEのQRコード



『俺の連絡先教えてなかったから...///』


私もリュックからスマホを出して


QRコードを読み取ると


有岡先輩の連絡先が入ってきた。



【追加】のボタンを押すだけなのに

緊張してしまうって相当重症だね私←



けど、すごく嬉しくて


ずっと画面を見ていた。








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あずき
あずき
気分屋なんです。