「来ちゃった...試合。」
△△「山田先輩のバスケ姿見れるんだよね!?」
「う、うん...笑」
△△は大はしゃぎなのに比べて
私はヘトヘト...
高校とは離れてる体育館だったから
何度も道に迷ったけどなんとか来れた((
それにしても
人多いな〜...
正直。そういうとこは苦手。
なんか息苦しくなるっていうか。
△△「あなたはもちろん、有岡先輩応援する...?」
へっ...?////
「違うよっ...私はっ///」
△△「あなた顔赤いよ。」
嘘...!と頬を触る
人混みは苦手だけど
有岡先輩見れるならいっか。
どこかでそう思っている自分がいた。
「思ってたより、広いね。」
会場に入って席に座り、周りを見渡すと沢山の応援者
そして、私たちの横にも...
《今日の涼介くんもかっこいいだろうね♡》
《涼介くんをいちばんに応援しよ♡》
山田先輩のファンなのか手には名前が書かれたうちわ
いや、ここはライブ会場か。←
△△「うわー、何あれ。引くわー。」
と睨みを利かせている△△を横に
私はあることに気がついた。
「ねぇっ、△△っ、あれ...」
私が指を指した方には
試合に向けてストレッチをする山田先輩と有岡先輩
△△「えっ嘘///」
すると、
こっちに気がついたのか
二人で何やら話しながらこっちに走ってきた。
山「来てくれてありがとう、二人とも。」
山「勝てるように頑張るから応援よろしくね。」
△△「もう私、山田先輩しか応援しませんっ!」
山「ありがとう。笑」
と、王子スマイルを残していった。
おいおい△△
それだとさっきの集団と同じだぞー。
そのとき
「...っ///」
山田先輩の後にいる有岡先輩と目が合った
フイッと1回そらしてしまったけど
もう1回見る
そして
『ばーか』と口パクで私に伝えると
『べーっ』と舌を出した
そのあと少しだけ笑って
山田先輩の後をついて行った
時間が止まったみたいに
私の脳内で有岡先輩が焼き付いていく____
心の中でこっそり応援してもいい...かな?
有岡先輩___
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!