プリ小説

第6話

縮まる距離
ガンッ



『いってぇぇっ!』





鈍い音と叫び声に


驚いた私は瞬時に後ろを振り向いた



「あ、有岡先輩?」



電柱の後ろでおでこを抑えながら

しゃがみこむ有岡先輩がいた。



「え?な、なにがあったんですか!?」


何が起きたのか分からず

混乱していた私に

涙目で訴えてくる有岡先輩。



『でんちゅうに...ぶつかった。』


...



「えっ笑、ちょ笑、なにしてるんですか先輩笑」


『笑うなっ!本気で痛いのに。』



本当に思いっきりぶつかったんだろうな...


有岡先輩の前髪からチラッと見えたおでこは赤くなっていて...えっ

「先輩、血が出てますよ?」

『はっ!?嘘!?』

「おでこから」


血が出てることを確かめて“やべぇっ”って焦り出す先輩


擦り傷ごときに...

小学生なのかこの人は?


と思っていたらあることを思い出した。


「ちょっと待っててください!」


『へ?』

カバンの中をゴソゴソとあさって


「あった!」

「先輩、前髪上げてください。」


そして、先輩のおでこにピトッと絆創膏を貼った。


「ふふっ笑」


『なんだよ。笑』


有岡先輩のおでこの真ん中には
可愛いうさぎさんの絆創膏。


女子だから可愛いのしか無かったけど

面白そうだから言うのはやめとこ。笑


てか、本当に面白い笑


「ふっ、はははっ笑」


『お前なぁ、俺のことバカにしてんだろ。笑』

「してないですよ笑、ははっ笑」


してるしてる←


『でも、ありがと、な。』


そう言った有岡先輩の顔はおでこ以上に赤い気がした。

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あずき
あずき
気分屋なんです。