第33話

3 0 ”
10,058
2021/08/17 23:54
                                  ____    3  年  前    .   




息をする度に 、怖かった 。
方に触れる風が 、空気が何もかもが怖く感じた 。






“ いらない 。 ”



“ いつからこんな悪い子になったの ? ”



“ あっち行け ”



完全なる八つ当たり 。 でも 、俺はそんな事も分からずただただ 、真に受けた 。






.


  高 橋 恭 平 .
高 橋 恭 平 .
     会いたいなぁ   ...  。    


ずっと好きだった幼馴染の家の前を通る度に口から出た言葉 。

彼女なら笑って俺に勇気をくれるはず 。


両親の仲が悪くなったのは 、父さんの不倫疑惑 。 
それに加え 、俺の成績が伸び無くなっていた 。
母さんのイライラはマックスへと上ったらしい 。



母 ( 高 橋 ) .
     もう 、いらない  。    



最後に母の姿を見たのは 、中1の夏 。
泣いていた 。 確かに母の頬は雫が流れてきた 。





それから 、父にも嫌がられ俺は孤立して言った 。
結局 、不倫はただの誤解でちょうどその頃父の会社の経営が悪く 、家に戻れないことが多かっただけ 。



  高 橋 恭 平 .
高 橋 恭 平 .
     ...  っ  、   母さん  ...  っ  。   



時々 、3人で住んできたマンションの下で座ってみる 。
意味もなく 。 もしかしたら 、母さんが居るのではないかとか思ったりして 。


 道 枝 駿 佑 .
道 枝 駿 佑 .
     何してんの  ?     
  高 橋 恭 平 .
高 橋 恭 平 .
    ...   え  。    
 道 枝 駿 佑 .
道 枝 駿 佑 .
     何泣いてんねん 。
男が泣くとかダサいで 。
  高 橋 恭 平 .
高 橋 恭 平 .
     え  ...  っ 、  。   
 道 枝 駿 佑 .
道 枝 駿 佑 .
     強くならなら 、好きな子守られへん 。   




彼女を守りたくて 、俺はもう人前で泣くのを辞めた 。

プリ小説オーディオドラマ