私のことなんかお構いなしに
早足で何処かへ向かう彼に手を引っ張られる。
手が離れ 、私の方を向くと 、
思いっきり頭を下げた高橋くん 。
そういうとゆっくりと頭を上げた彼 。
そういえば久しぶりに
彼の顔をきちんと見た気がする 。
伏せた彼の目を覗く 。
もう謝らないでいいから 、という言葉を
遮るように手と腰を引かれる 。
フワッと優しい匂いがして 、
暖かいものに包まれる 。
キュッと 、後ろに回された彼の腕に
力がこもったのがわかった 。
なんだか懐かしくて 、
そっと彼の腰に腕を回した 。
耳元で囁いた彼の声とともに 、
彼の頭が私の肩に乗せられた 。
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大変お待たせしました 😖🙏
ちゃんと更新できるよう頑張ります !
コメントくださった方ありがとうございます 🙌💗
皆さんのコメントとても嬉しいのでお待ちしてます (
完結までお付き合い頂けると嬉しいです😳💗
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!