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第5話

大橋和也: 1歩
376
2021/04/10 07:22
「あぁ"〜、わからへん」



『はいはい、がんばってー笑』


私の名前は、佐々山あなた。
今、教室で同級生の和也くんに勉強を教えている。


「ここって、どうやって解くんー?」


『あぁ〜、めんどくさいとこだ。』


「え、めんどくさいん?やりたなーい。」


『そんなこと言ってたらいつまでたっても帰れないよ〜』


「よし、やろう。」


『はやっ笑』


実は、私和也くんに恋してる。
彼の無邪気な笑顔に惹かれていった。
この時間が永遠と続けばいいのに。



「...ちゃん、? あなたちゃんっ!」


『あっ、ごめん。どしたの?』


「疲れちゃった?ごめんな、俺のせいで。」


『ううん、大丈夫やよ!最後まで頑張ろっ!』


「うん!」


〜〜




「終わったぁー!」


『お疲れ様っ!』


「ありがとう、最後まで付き合ってくれて。」


『いえいえ』


「良かったら、一緒に帰らん?」


『うん、いいよ〜』


帰り道にて


「あなたちゃんってさ、好きな人おる?」


『え、あ、うん。』


「そ、そっか。」


『和也くんはいるのっ?』


「うん、おるで。」


『そっか。』


やっぱりいるよな。だってこんなにも素敵な人だから。


『私家ここだから、ばいばいっ!』


「あ、ちょっと待って!」


『え、?』


帰ろうとした私の手を引いて気づけば和也くんの胸の中に。


『か、和也くん?』


「あなたちゃんってさ、鈍感やな。笑」


『え、?』


「俺がこんなにも態度に出してるのに気付かへんなんて笑」


『どういうこと?』


「俺は、ずっとあなたちゃんのことが好きやった。付き合ってくれへん?」


『え、え、。』


「やっぱ、嫌やんな。ごめ『違うっ!』え?」


『わ、私も和也くんが好きっ。』


「ほ、ほんまに?」


『うんっ!』


「やったぁー!」


『えへへ』



私たちは、夕日に照らされながら甘いキスを交わした。

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