前の話
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side エーミール
如何してこうなって仕舞ったのか、事の発端は今日丁度良く、街で本を買って居たからである。
新作の本がネットで偶然売り切れになっていて仕方なく本を買いに……、
まぁそれは良いとして。
偶然ゾムさんに出会して、偶然腹を空かせたゾムさんが私を食事に誘って、偶然誰も予定が空いてなくて私とゾムさんだけで行く羽目になって…、
こんなに偶然が重なる事ってあるんやろか。
なぁ…ゾムさん、
side ゾム
まずい、非常にまずい。いや、食事は美味しいねんけど、めっちゃまずい事になった。
ここまで入念に組み込んだのに、
遡ること数日前、エミさんが欲しいと言っていた本をネットで買い占め(と同時に古本屋に売り)品切れ状態にする。
そうするとエミさんは必ず近くの街の本屋へと行くことを俺は知っている。
だから偶然を装って飯に誘えば断らずに着いてくるだろうと思っていた。
しかし、気を抜いて予約したと口を滑らせて仕舞ったのだ。流石勘の鋭いエミさんはそこに突っ込んで来た。
確実に今俺の顔は焦っているに違い無い。必死に隠そうとするとエミさんがこっちをずっと見てくるのだ。
その透き通った目に見詰められると何時もこうだ。嘘が付けなくなる。
もう、無理だ。
言葉が上手く出て来ない、アカン涙腺緩くなって駄目やわ最近。
間抜けな声を出して反応するとエーミールはさらに続ける。
なんて優しく微笑んでくれた。
胸がきゅう、っと苦しくなって顔が熱くなるのを感じた。
心配そうに顔を覗き込んでくれるこの人が好きだ。
沢山食べてや!エミさん。
side エーミール
さて、そろそろ食べ頃ですかね。
✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃
はい!って訳で短編集初めは私が1番好きな(死ぬほどマイナー)emzmかかせてもらいました~~!!きゃー!どんどんぱふぱふ(古)
ほんとね、ぞむえみ好きさんは沢山いるんですけどね??
エミゾム好きさんに未だ出会ったことが無くて悲しい。
エミゾム美味しいよ!?ほんと表では尻に敷かれてるエミさんだけど裏では『 お仕置きですね、』とか言ってたら美味しいよ!?ねえ!?(黙)
あっ、うん。とりあえずエミゾム好きさん居たら語りたい死ぬほど語りたい。
あっリクエスト随時受付てます。
前のアカウントの分も地道に消化していくので良ければ前のアカウントの小説も少ししかないけど読んでくれたら嬉しいなぁ…なんて思ってたり無かったりしてます、
あっ、では!このへんで!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。