みなさんちわぁっす!
作者です!
最近魔法使いの約束というゲーム始めたんすけど、
ネロが好きすぎて死にそうです。
はいっ、どうでもいいのはさておき、
今回はPSYCHO-PASSですね!
サイコパスは縢くん推しです。
察した方は何も言わないでください。
彼を覚えていれば心の中でいつでも生きてるもん!!()
はいっ!それではBLで狡宜ですね!
リク主様は三期をお望みでしたので、
彼が帰ってきた辺り、のお話をしていこうと思います。
それでは、どうぞ!!
『二人は、』
皮肉を言った上、時計を見るともう既に夜8時。
道理で腹が減っていることだ。
そんな勤務後に、
わざわざ公安局から嫌いな外務省まで来てくれたのは、
相当伝えたいことがあったのだろう。
相変わらず眉間にシワを寄せまくっているが。
そんな姿が、少し自分と重なった気がした。
どうせ花城辺りに言いにくいから俺に言っているのだろう。
となると仕事の話しかないが、一体何の事だろう。
真っ先に自分の手柄のことしか考えない霜月が?
庇護対象、をかなり強めに言う霜月。
それだけ嫌なのは何となく伝わってくる。
相棒に当てはまる人物なんぞ、一人のみ。
戻ってきて、まともに話せていない気がする奴の名前が出て、
思わず少し心配になる。
顔を真っ赤にしてダッシュで逃げていったが、
まぁ10割方追いかければ普通に追い付くが、
そこまで問い詰めたい訳じゃない。
送られた場所に行くのは気が引けた。
果たして俺はアイツに何と声を掛けて、
何を話せば良いのだろうか。
それでも、腐れ縁で、相棒で、友であった筈なんだ。
今更顔を見に行ったっておかしくはない。
そう言い聞かせて何とかその場所へと足を運んだ。
すると、ベンチの上に座り込み、
何かを考えているようにボーッとしているアイツが居た。
何故か、また手を伸ばそうとしたら居なくなりそうな気がして、
これじゃ霜月と同じじゃないか。
それにこれでは狡噛を困らせるだけ。
何を言っているんだ、俺は。
やっぱり逃げようと、した瞬間。
『ガシッ』
狡噛が俺の手を掴んだ。
奴の手は冷たくて、俺の体温が奪われていく感じがする。
嫌味のように、皮肉のように。
少し笑うと、狡噛も笑い返してくれた。
そう気が緩んでから、自覚する。
二人の手が温かく、繋がれたままのことに。
そうか、俺は心配だったのか。
狡噛が、また俺の手から届かなくなることに。
だから、赤くなっている顔を隠しつつも、
手を少し強く握った。
『二人でいたい』なんて、死んでも言えるか。
だけれど、俺らは相棒だから、
手から伝わっていくようだった。
そう笑い合って、その日は飲み明かした。
沢山、狡噛の土産話を聞きながら。
END
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。