第31話

   〃  (2)
1,355
2020/01/12 15:48
夏目 残夏
はーい!じゃあ始めるよー!
『歓迎パーティー』!!
火神くんや、御狐神さんが料理を作り、


反ノ塚さんや、僕らが、飾り付け。
反ノ塚 連勝
ねぇ、二人って、
違う世界の人なんでしょー?
黒子 テツヤ
そうですね。
反ノ塚 連勝
じゃあ、良いよね。
渡狸 卍里
あ!やめとけ…
やめとけ、という言葉の前に、反ノ塚さんは、




…??


一反木綿…に、なっていた。
反ノ塚 連勝
え?何?
渡狸 卍里
ばっ、馬鹿やろーっ!!
雪小路 野ばら
はぁ…もうアンタもなったら良いじゃない、たぬk…
渡狸 卍里
シーッ!!
雪小路 野ばら
…はぁ。
とりあえず、目の前の状況が掴めない僕達は、


固まっていた。
火神 大我
…は?
御狐神 双熾
あっ!火神様、焦げます!
火神 大我
うぇっ!?あ、おう!サンキュー…
なんて素晴らしい世界なんだ。


これが夢だと言うならば、一生覚めなくても構わない。


と心から思う黒子と、


もうここまでくると俺らは喰われるんじゃないか…


と、不安になる火神だった。
反ノ塚 連勝
えー?もう良くねー?
こっちの方が飾り付けしやすい。
反ノ塚 連勝
あ、画びょうとってー。
青鬼院 蜻蛉
ハッ!!この画びょう!
痛いからS!!
火神 大我
いや痛いからSって…
無機物だろそれ…
黒子 テツヤ
火神くん、無機物なんて言葉知ってたんですね。
火神 大我
馬鹿にしてんのかテメェ…
反ノ塚 連勝
って良いつつ取ってくれるんだー。
ありがとねーー?
反ノ塚 連勝
よっこらせ。
と、白煙が上がった後、反ノ塚さんは人間に。
髏々宮 カルタ
良い…匂い…✨
渡狸 卍里
美味そうな匂いが…!
白鬼院 凛々蝶
本当だな、あとどれくらいだ?
火神 大我
もう…出来たぜっ!
御狐神 双熾
凛々蝶様!どうぞお褒めに…
白鬼院 凛々蝶
し、な、い!そういうのは客人の前では二度と言うな!
御狐神 双熾
あぁ…ということは客人が帰ったらごゆるりと…
白鬼院 凛々蝶
あーー!!早く始めるぞ!
夏目 残夏
怒らな~い怒らな~い。
んじゃ、皆~飲み物持ってね~
と、僕は近くのコーラを火神くんに渡して、
自分のジュースも持つ。
バニラシェイクじゃないのが、
少し残念だけど、今はこの世界を堪能していて、


感覚が麻痺しているのかもしれない。
さっき変身できる能力含め、


きっとここにいる方々も、何かしらになれると、


僕は予想していた、いや、妄想かな。


戻ったら、忘れないように、メモしておかなくちゃ。
渡狸 卍里
…子…黒子、黒子!
黒子 テツヤ
!…すみません、何ですか?
渡狸 卍里
ボーッとしてたぞ?考え事か?
雪小路 野ばら
帰れるか心配?
黒子 テツヤ
いえ、ここは楽しかったんで、
もし戻るならまた来たいと。
火神 大我
俺もだ。さっきまで早くバスケしたかったんだけどよ、
火神 大我
双熾の料理…もっと教わりてぇなって。こいつすげぇんだよ…!
御狐神 双熾
…!そう言って頂き、
とても嬉しいです。
髏々宮 カルタ
早く…乾杯…
青鬼院 蜻蛉
そうだなぁ!!
反ノ塚 連勝
うん、何となく乾杯したら、二人がいなくなりそうだと思ったの俺だけ?
雪小路 野ばら
奇遇ね、私もそう思うわ。
火神 大我
実は…薄々…
黒子 テツヤ
僕も、何となくそんな気がします。
夏目 残夏
えー、もうじゃあ乾杯しない?
渡狸 卍里
うーん…でも、話進めないと…
髏々宮 カルタ
乾杯。
全員
え、ちょ。









END
火神 大我
…じゃねーよ!!…って、あれ?
黒子 テツヤ
…ここは…戻ってしまった様ですね。
黄瀬 涼太
あれ?火神っち~!黒子っち~!
黒子 テツヤ
…?黄瀬くん。
黄瀬 涼太
反応うっす!!
火神 大我
っせぇよ、俺ら今、混乱中。
黒子 テツヤ
!火神くん、覚えてますよね!
火神 大我
黒子もか!
やっぱ夢じゃなかったんだ…
黄瀬 涼太
ちょ、二人とも?
何言ってんスか~!?




本当の、END。

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