葬儀屋は、私はよく迷子になりやすくて、
ある日、町で迷子になって。
変なお店だったけど、道を聞こうとした。
でもまぁ…イイ人だったし。
色々教えてくれた。
死神がいるということ、とかね。
セバスチャンさんは、無理矢理三人を追い出した。
私には今帰る家も家族も、何もない。
この言葉はとても私を助ける言葉だった。
案内されて、とりあえず寝ることにした。
詳しいことはまた明日。
だけど、
寝付けない…
怖い、やっぱり。
目の前にいた、親が。
一瞬にして…
使用人達も、みんな。
怖い…震える…
セバスチャンさんみたいな、
カッコよくて優しい人が居ればな…
お水…飲みに行こう。
メイリンさんが廊下に置いておくって言ってたし…
私は暗いけれど、多少灯りのある廊下に出ると、
か、カッコいい、やっぱ私セバスチャンさん好き…
かもしれないなぁ。
こ、声に出てたーーーー!
もうこの際だ…全部言っちゃおう。
わぁ…あっさり…振られた…
でもそこで諦めたりしない!
!!やった!
こうして、私は…使用人となり、
貴方を必ず、私を好きにさせてみせます。
END
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。