それから、少しして。
練習が終わって、片付けをしていると、
後ろから、聞き慣れた、私の好きな声がした。
びび、びっくりしたー!!
これは…
二人きりってことでいいんだよね…?
なんか、黒尾達凄いキレてるけど…
夜久と二人きりとか…心臓もたないかも…
そんなこんなで、校門の前で待っていると、
最初は、いつもみたいに、日常会話。
クラスの話とか。…ね。
それは夜久なんだけどなぁ…
だって隣に居ますもの!!
てか、夜久なんで私にこんなこと聞いてんのっ!?
なんで少し悲しそうな顔をするんだ。
どーいうことですか…
声にならない位驚いた。
夜久が?私を?
しかも、今名前で!?
顔真っ赤、熱いもん。
え、え、え?
てか夜久も赤い!
もう、怖くない。
夜久が勇気を出した。
私も…出さなきゃ。
はぁーお腹痛いwww
もうなんか、安心したら笑い止まんないやww
思ってもいなかった。
ずっと、片想いだと想ってたもん。
でも、答えに曇りは無い。
凄い、さっきから気になってたんだよね~。
黒尾のトサカとか、色々見えてた。うん。
私は、夜久の腕を引っ張って、
皆、とは。
黒尾に研磨くん、海くんと山本くん。
あと、リエーフくん。
と、黒尾、山本くん、リエーフくんの悲鳴が。
研磨くんは黒尾に、海くんはリエーフくんに、
無理矢理連れてこられたので、拝め無し。
なんだかんだ、お母さんみたいだけどね。
でも、両片想いだとはなー。
〝片想い〟は、めでたく〝両想い〟になりました。
END
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。