第7話

応援するよ
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2021/03/04 13:50
黄星 成美
黄星 成美
私、桃園さんに一目惚れしちゃったの...。手伝ってくれない?
霧坂 (なまえ)
霧坂 あなた
え?
成美は頬を真っ赤にしながら言った。
え?今、一目惚れって言った?一目惚れってあの一目惚れだよね!?
霧坂 (なまえ)
霧坂 あなた
えぇぇぇぇ!!
黄星 成美
黄星 成美
ちょっ!静かに!
霧坂 (なまえ)
霧坂 あなた
あ、ごめん...。
慌てて口をふさぐ。周りも何事かという目で見ているけどそんなことを気にしている余裕はない。
霧坂 (なまえ)
霧坂 あなた
ねぇ、一目惚れってどういう...。
黄星 成美
黄星 成美
あのね、廊下で見かけた時にちょっとタイプだったっていうか...笑顔が素敵だったっていうか...。
成美はもごもごと言う。ちょっとまって?めっちゃピュアなんだけど!?
これを壊してはいけないな...。うん。
霧坂 (なまえ)
霧坂 あなた
本気ってわけね?
黄星 成美
黄星 成美
うん!
にしても桃園さんかぁ...。まさかのねぇ...。それに手伝ってって言われても...。ってん?
成美は桃園さんが好きなんだよね?それで桃園さんは私のことが好き(たぶん)だよね?そんでもって私は別に桃園さんのことが好きじゃない。それじゃあ、成美と桃園さんをくっつけたら私は桃園さんの迷惑行為から解放されるんじゃ...?
これは...。好都合!!
霧坂 (なまえ)
霧坂 あなた
そっかー。なら、私も本気で手伝うよ!
黄星 成美
黄星 成美
本当!?ありがとう!あなた!ほんとーっに!助かる!
霧坂 (なまえ)
霧坂 あなた
ううん。当たり前じゃん?
黄星 成美
黄星 成美
もう、あなた、さいこー!
私が笑みを浮かべると成美も満面の笑みになった。
成美のことも手伝えるし、私も得するし、一石二鳥!
私は心の中で大きくガッツポーズをした。
それから1時間目の講義が終わり、私と成美は廊下に出た。すると、見慣れたピンクの頭がこちらに向かっていた。私の名前を叫びながら...。
桃園 さとみ
桃園 さとみ
あなたー!
霧坂 (なまえ)
霧坂 あなた
桃園さん...。
桃園さんは私の前まで来ると息を整えてから顔を上げた。
桃園 さとみ
桃園 さとみ
なんで先に行ってんの?ビックリしたじゃんか。
霧坂 (なまえ)
霧坂 あなた
そんなの知らないし。てかこっちはついてきて欲しくないって言ってんじゃん。
桃園 さとみ
桃園 さとみ
でもさー。
桃園さんはやっぱり不満そう。でもそこで成美の存在に気がついたみたい。
桃園 さとみ
桃園 さとみ
ん?だれ?
霧坂 (なまえ)
霧坂 あなた
さっき仲良くなった子だよ。
黄星 成美
黄星 成美
あ、えっと。黄星 成美きせい なるみといいます。よろしくお願いします。
桃園 さとみ
桃園 さとみ
成美ちゃんね。よろ〜。
桃園さんに名前を呼ばられた成美はほんのりと赤くなっている。うん。小学生かな?
まぁ、でも成美はそこがかわいいんだけどね。
桃園 さとみ
桃園 さとみ
そんでさー。あなた、次なんの講義受けんの?
霧坂 (なまえ)
霧坂 あなた
なんでもいいでしょ?桃園さんには関係ないじゃん。
桃園 さとみ
桃園 さとみ
めっちゃある!
桃園さんは引き下がる気は全くないみたいだった。本当にめんどくさい...。私、こう見えてめんどくさいことは結構嫌いなんだけど?
黄星 成美
黄星 成美
あ、あの。ここで言い合いしてても他の人の迷惑になるから...。他のとこ行こ?
と、そこで成美が止めに入ってくれる。
霧坂 (なまえ)
霧坂 あなた
そだね。ごめん。行こ。
黄星 成美
黄星 成美
あ、うん。
桃園 さとみ
桃園 さとみ
ちょっ!待てよ!
私は桃園さんを振り切るように成美の手を引いて早足で歩き出した。

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