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第5話

"貴族"のメイドと執事
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2025/03/09 07:10 更新
会議から数日後
訓練場へ向かう場所の室内は重苦しい空気で満ちていた
フルーレ
まさか、貴族からの監視が付くなんて…
ハナマル
まー仕方ないんじゃないの?貴族なんだし
フルーレ
ほかの"貴族"ならまだましだったでしょうけど、よりにもよってブランシェ家からなんて…
ミコト
何か悪いことでもあるの?
ユーハン
そういえば風の噂で聞いたことがあるのですが、ブランシェ家は悪魔執事を直接グロバナー家の軍門に加えるべきだと提言している…と
ベリアン
その噂は概ね間違いではありません
ムー
え?どういうことですか?
ベリアン
悪魔執事を軍門に加えるそれは今よりも行動が制限され、唯の天使を狩る道具として扱われるということですね
ミコト
なんでそんな酷い子こと…今だって皆必死で天使と戦っているのに…
ハナマル
道具は道具らしくしていろって感じね
テディ
え?
一連の会話を聞いていたテディは不思議そうな顔をしながらそう声を漏らした
ミコト
テディ、どうしたの?
テディ
いえ…俺が軍にいた時のオフィーリア様の印象と皆さんが持っている印象が噛み合わなくて…
ハナマル
え、何?なんか表裏あったりすんの?
ユーハン
貴族は何枚も仮面をつけているものですよ
テディ
うーん…そんな感じはしなかったんですけどね
テディ
むしろもの凄くいい人で部下からも慕われていましたよ
フルーレ
え…あの冷酷貴族が!?
ムー
冷酷貴族ってそのブランシェ家当主の人の事ですか?
フルーレ
そうそう、俺たち悪魔執事に対する態度が明らかに冷たいからいつの間にかそんな渾名が出来上がってたんだよ
ベリアン
テディさんもし宜しければ軍に居た時のブランシェ様の印象を聞いても良いでしょうか?
テディ
はい!
そこからテディの話を聞いたところによると…
曰く、一番下の兵であっても気にかけてくれる
曰く、部下に対して酷い扱いをした上司は尽く自ら直々に罰する
曰く、身分を鼻にかけず接してくれる
等etc…
ミコト
いや、まるっきり私たちに対する態度と違うじゃん!
テディ
それに俺が悪魔執事になる前に居た病院でも偶に顔を出して労いのお言葉を頂いたりしましたよ
テディ
まあ、その言葉をその当時の俺は素直に受け取れませんでしたが…
ユーハン
仕方がありません
その時はテディさんは絶望のどん底にいたのですから
ベリアン
しかし、こうも違うとなると私たちに対してなぜ扱いが違うのか…理由が気になりますね
考えても考えても分からない
何故、悪魔執事に対してのみ扱いが違うのか
その理由が分かるのは結局ブランシェ家当主、ただその人だけなのかもしれない
訓練所に着くと、先に着いていたハウレスたちに出迎えられた
そして、彼らはそのまま貴族の使者を出迎える準備をしていた
ボスキ
はー…なんで冷酷貴族の使者なんかの出迎えの支度をしないといけねーんだよ
ハウレス
仕方がないだろう…出来れば俺もしたくは無い
フェネス
まあ皆そうだよね
アモン
気が重いっス
ルカス
うーん…決定事項だからね
ごめんね私があの時断りきれていたら良かったんだけど…
ルカ
ルカ
仕方ないですよ誰もあの人の決定を覆せはしませんから
ロノ
ん?なんかエデンソワソワしてないか?
エデン
エデン
ふぇ?そ、そうでしょうかソワソワ((・ω・))
フルーレ
ソワソワしてるね
ハナマル
もしかして楽しみ…とかか?
エデン
エデン
Σ(・ω・;)ギクッ
ハナマル
なーんてな……………まじかよ
ルカ
ルカ
『ねーさん!!!!!!!!』
ナビダ
ナビダ
『いやいや、ルカくん?言葉に出さなくても聞こえてるよ?』
ルカ
ルカ
『あ』
フィステリア
フィステリア
『筒抜け…んふ、先生、フィス面白い』
ナビダ
ナビダ
『だそうだよ』
ツキハ
ツキハ
『思わず笑ったわ
愛しの姉さんと会えると分かって嬉しいんだな(笑)』
ルカ
ルカ
『お前今度あったら覚えとけよ』
ツキハ
ツキハ
『へーへーそうですかー(棒)』
ルカ
ルカ
『マジで!覚えとけ!!』
ミノ
ミノ
『少し静かにして貰えますか?』
ツキハ
ツキハ
『分かりました!ミノ様!!!』
ルカ
ルカ
『けっ』
ミノ
ミノ
『し   ず   か   に    して頂いても?』
ツキハ
ツキハ
『はい』
ルカ
ルカ
『ハイ』
ナビダ
ナビダ
『さーて勉強の続きだよ』
フィステリア
フィステリア
『うん、フィス行く』
ミノ
ミノ
『ふふ、頑張ってくださいね』
ナビダ
ナビダ
『イチホシもね』
ミノ
ミノ
『ええ、分かっていますよナビダ』
アリス
アリス
『…いいな(´・ω・`)』
アリス
アリス
『イチホシってば私とのテレパシー滅多にしてくれないのに』
ルカ
ルカ
『俺なら何時でも姉さんとお話するよ!!』
レオン
レオン
『うるさい』
ルカ
ルカ
『黙れ犬』
レオン
レオン
『あ"?』
ミノ
ミノ
『だって…ねぇ』
ナビダ
ナビダ
『まー寂しがり屋は扱いが難しいからね』
アリス
アリス
『ひ   ど   い』
ルカ
ルカ
『年長組の距離感』
フィステリア
フィステリア
『仲良し』
レオン
レオン
『お互いわかってる感じが…なんか……な』
ツキハ
ツキハ
『語彙力ないな』
レオン
レオン
『うるせー』
エデン
エデン
『あの…ルカさん』
レオン
レオン
『お、エデンか』
ルカ
ルカ
『なんだ?』
エデン
エデン
『ルカさんが反応しない…と悪魔執事の皆さんがプチパニック起こしてます』
ルカ
ルカ
『んな!?』
エデン
エデン
『テレパシーに集中しすぎて上の空…です』
エデン
エデン
『第三者目線から見ると、直立不動のまま気絶しているように見えます』
ルカ
ルカ
『……すぐ戻る』
ミコト
ルカー!!!!!
テディ
ルカさん!!!
ムー
起きてくださーい!!!
ルカス
これは立ったまま気絶してるのかな…でも瞬きはしてるし…
ベリアン
どうしましょうか…
ルカ
ルカ
俺は大丈夫です
ミコト
ルカが喋ったー!!!!!!!
ルカ
ルカ
そんな珍獣を見るような目しないでください
ハウレス
あ、あぁすまない
アモン
またッスね((コソ
ボスキ
まただな((コソ
ルカ
ルカ
そこー?聞こえてますよー
バスティン
話している所すまないが、使者が来たようだ
バスティンがそう告げると辺りに緊張が走る
ベリアン
皆さん…行きましょう
そして、使者を迎えるために玄関へ向かった
貴族の紋章が刻まれた立派な馬車
それが悪魔執事たちの前で止まる
ドアが開き、現れたのは2人の男女
2人の男女はそれぞれ執事服とメイド服を纏っていた
彼らは悪魔執事に向き直ると人の良さそうな笑顔を浮かべ…しかし冷ややかな目で悪魔執事を見つめながら自己紹介をする
アリス
アリス
皆様お初お目にかかります
アリス
アリス
ブランシェ家筆頭メイド
アリス・シエルローズで御座います
レオン
レオン
同じくブランシェ家執事
レオン・シュバルツと申します
アリス
アリス
この度は皆様の様子を監視せよとご主人様から申し付けられております
レオン
レオン
率直に申し上げる
くれぐれも怪しい動きをしないように
レオン
レオン
さもなくば…






























レオン
レオン
悪魔執事の中から一名人質として連れていく
レオン
レオン
心しておくように
アリス
アリス
では1ヶ月間よろしくお願いいたします



























今思えば、これが悪夢の始まりだったのかもしれない

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