私が無惨様のところへ着いた頃、ちょうど無惨様は、誰かの頭を捻り潰していた。
無惨様は相当疲れているように見えた。それに怒っている。
さっき、竈門炭治郎が言ってたこと・・・ホントなのかな・・・。
鬼が人を喰っているなんて、嘘に決まってるはずなのに・・・、
ずっとその事が頭から離れてくれない・・・。
わ、私の心の中が読めるの・・・!?
嘘でしょ・・・。
私・・・無惨様に殺されるんだ。
今までずっと信じてきたのに・・・。
竈門炭治郎が言ってたこと・・・本当だったんだ。
私は今までずーっと騙されてたんだ。
今頃後悔しても遅いのにね・・・。私、ホント馬鹿だ。
そんな事を考えてたら、無惨様の腕がすぐそこにあった。刀のように鋭い腕・・・。
殺される・・・。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!