《教科係前出て下さい〜》
おっぱがいつもよりも私の方に目を向けてくる。普通に怖いよ。
あ、私教科係じゃん。おっぱ好きすぎて保体の教科係になったんだよね。
『起立、礼』
“『お願いします』”
《よし、今日はー…テスト範囲も終わっちゃったし自主にしよっか!》
“やったー!!!”
『(絶対なんか企んでる…)』
《先生のこと好きな人手ぇ上げて!》
おっぱは先生達の中で一番人気あっておっぱに想いを寄せてる人も少なくないから私以外みんなが挙手する。
《〇〇は〜?》
おっぱのこと好きだよ、好きなんだけどなんか企んでるようにしか見えないから手上げれないんだけども。
『……好きですよ』
あまりにも悲しそうな顔するから言うしかなかったんだよ……ㅠㅠ
《もう〜〇〇可愛いんだから〜》
あ、この人馬鹿だ。
実はおっぱと兄弟だとかいうこと秘密にしてるわけでそんなこと言っちゃやばいわけだ。
“先生〜私は〜〜?”
《んー…僕は〇〇onlyなんだよね〜でも僕の生徒はみーんな可愛いよ!》
駄目だ手に負えない。
『しーっ!!!』
人差し指口に当ててそうジェスチャーしたらやっと気づいたみたいで冷や汗かいてるよ。
ほんとドジ。そこも可愛いけどね。
「〇〇」
『こっこ先生どうしたの?』
「ジンヒョンっていつもあんな感じなの?」
『あー……うん、笑』
《あっ、そこー!!〇〇と先生こそこそ喋らないー!!狡いー!!!!》
大人気ないかよ。
それから色々あったけど無事に終わった。
《〇〇》
『おっぱ〜』
《〇〇は僕のこと、好きだよね?》
『え……?』
おっぱはなんで悲しそうな顔をしてそんなこと聞いてくるの?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。