「…ねぇ、国見…これ…してて楽しい?」
国「……当たり前だろ」
はい、((((
皆さん、何やってるか知りたい?
国「……お、…凄い大きな砂糖持ってる…」
「…ソウデスネ」
ありの観察に決まってんじゃん?((
国「…真面目に見ろよ…」
「どこを真面目に見れと……?」
帰り道……トモちゃん達と一緒に帰るはずが何故か国見と道を歩いていた。
…というか、いつの間にか隣に国見がいた。
国「……あ、ほら……さっき俺が落とした塩キャラメルの破片持ってる…」
「…わー、…スゴイスゴイ」
国「…棒読みやめろ」
わー、…怒ってらっしゃる………
今にでも火が出てきそうなくらいの怒りに
慌ててごめん、と謝る。
国「………早く帰るか」
謝ったおかげで気分が少し薄れたんだと思う卦度、
話を変えてスクッとその場から立つと冷めたようなめで私を見つめてきた国見。
「………何、なんかついてる?」
国「………身長ちっさ」
「は?」
ふふっと、小さく女の子みたいな笑いを零す国見にイラッと来た。
こんな事言う人とは知らずに、今までの私は大馬鹿者だ。((
多分、1番後悔したことはこれだろう。
「………国見が大きいんだよ、私は女の子の平均はあるから」
負けまいと言い返す……が、それを上回ってきた。
国「女子の身長………小さすぎ」
今度はお腹を抱えて笑い出す。
目尻には涙が見えてくる。
「ちょ、…そんなに笑わないでくれる?
私、普通のこと言ったまでだけど…」
国見の大笑いした所なんて初めてだから、ビックリした。
フワッ…………
ふと国見の手のひらが私の頭に触れる。
そして、優しく撫でられている。
「……………なにしてんの国見」
国「………身長縮めてる」
「………………やられたいのかな君は。」
ああ、ほんとに酷いやつだ。
こんなやつとは知らなかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。