第26話

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2019/07/28 03:10
及川side



ある日、事件は起きた。




あなたちゃんが入部してから、

結構経つんだけど…ね?…


智ちゃんは部活が始まってから終わるまで

ずっと不機嫌なんだよ笑



あなた「休憩です、…水分補給を多めにしてください!」


あなたちゃんはちゃんとマネの仕事とかしてるのに…


智「あなた、部室の掃除してきてくれる?

私が皆さんにボトルとタオル渡すから」



あなた「っえ、……わかった」



偶然見ちゃった((

こう言う場面を



ドラマとか映画であるよねー、

“虐め”ている場面。

ま、それは置いといて((




智「お疲れ様です」

一人一人に声を掛けながらボトル&タオルを

渡していくともちゃんは岩ちゃんや他の皆に渡し

おれの所へ来ると、


智「お疲れ様です」


と、満民の笑顔でボトルと、タオルを渡してきた。






及「……お疲れ様」


タオルとボトルをサッと取ると、あなたの事が気になって

部室に向かう。


多分休憩は20分あるし、俺も手伝うことがあれば手伝いたい。



だから、…さ?笑






部室に向かうとあなたちゃんの泣いてる声が聞こえた。




「うぅ……ヒクッ……」


声を殺しながらなこうとしてるんだけど、

やっぱり外には丸聞こえ。


ドアが空いていたから、少しの隙間を片目で覗いた。


及「…!?……」



1時間前は綺麗だった、……(多分)


部室は勿論荒らされていた。


ロッカーの1個1個がネジ開けられ、

ロッカーに入っていたものは破かれたり、捨てられたり


汚されたりしていた。



勿論あなたちゃんじゃないのは知ってる。

こんな事をする子じゃないから。




あなたちゃんは雑巾を持ってロッカーを

一つ一つ拭いていて、


放棄を持って床を履いたり…、こんなの

1人じゃ出来ないよ。




その様子を見てるだけじゃ、ダメなんだ。


そう思ってドアを開けようとした時、階段の方から足音が聞こえた。


花「今日国語小テスト…あれ合格逃したら
居残りだって」

松「勉強した?」

岩「や、…やってねぇ💧」



誰かすぐにわかった。

岩ちゃん達だ。







え、…勿論止めるよ?…

今の部室見たら絶対あなたちゃんがやったって言うからね、





及「皆、もしかして休憩もう終わった??」


花「あ、及川…何言ってるんだよw」

松「休憩っていうか…もう練習終わりだろ?」


岩「終われってさっき指示あった 」





え、…マジで…

聞いてない!!!!、


今部室にはいられるとやばいんだけど…




松「早く着替えよ」

花「そうだな((」


岩「腹減った((」



及「……ああ!!、自主練したいなー!!…」


岩「1人でやれよ」


花「俺たち巻き込むなー」

松「そうだ、そうだー(棒)」



及「みんな酷くない!?……や、やろうよ!」


花「…?何をや(殺)る気?」


及「そっちゃじゃない!怖いこと言わないで、!?」





こういう会話が続いた直後、さっきまでいなかったトモちゃんが俺たちの後ろにいた。



智「なーにやってんですか、…早く着替えないと門閉まりますよー」



岩「!?…び、…びっくりした…」


花「いつの間にwww」


松「www」








及「…トモちゃん……お前…、」


智「…?ドア開けないなら私が開けますねー」


及「まっt……!?」


花・松・岩「!?……な、なんだこれ… 」 (ハモってる)





「!?……み、…皆さん…」


勢いよくドアを開けた智はクスッ小さく笑った。

みんなには聞こえなかっただろうけど、聞こえた。



智「……ひ、…酷い……」


松「…これ、…お前がやったのか? 」


花「………ロッカーですら使えない状態になってる……」


岩「…………」




智ちゃん、マッキー 、 まっつんは“酷い”という言葉を投げかけた。


俺と岩ちゃんは黙って見た。



「……すいません…」



あなたちゃんはただ一言しか言わなかった。


なんで、…ただ一言だけなんだろう。


でも、答えはすぐにわかる。





余計なことを言ったら智ちゃんの思うように動くということを。



それに引っかかっている、マッキーとまっつんはトモちゃんの思うようになってしまっている。





「……今すぐ片付けますから……皆さんは…自主練してきてください……」


震えた声で顔を逸らして、さっきの様にまた

同じ掃除をし始める。






智「…なんでこんなことしたの?…ねぇ」



けど、収まることなくトモちゃんは言葉を続ける。



それに加わってマッキーもまっつんも。




花「意味わかんねぇよ」

松「はぁ、… 」




調子狂った、…みたいな雰囲気(?)をだして
2人とも呆れている。、




けど、…俺と岩ちゃんは違ってあなたちゃんの前に立つ。




岩「…本気であなたがやったと思ってんのか?」


花「部室にいたのはあなただし、…他に誰がいるっていうんだよ?」


及「見てもいないのに、なんで決めつけるの?」

松「じゃあ逆に聞くけど、なんでそっちはあなたを庇うの?」




まっつんの言葉に俺も岩ちゃんも言葉につまる。


花「…たしかに……、」


松「…部室にいたのは確か、…けどそれを見ていないのにあなたのせいじゃないってどう証明出来る?」


ド正論…だ。、

まっつんの、いってることは正しい。



智「私もそう思います。」


入ってくんな…って思うけど、今は仕方ない。






及「……あの…さ?…皆は一方的にあなたを責めてるけど、あなたがこんな部室を荒らすようなことしたことある?」



岩「あなたは一生懸命にマネの仕事も取り組んた、…それにここの部室を1番大切にしていたのはあなただっただろ?」






松・花「っ……、…そうだな…」


智「…チッ…」







「…あの、…もういいです。……私、…」


やり取りを聞いていたのにも関わらず

あなたは涙を流し続ける。



及「…あなたちゃん?……」


「私、掃除して帰るので、皆さんはお気になさらず、…」



へら、と無理して笑った笑顔。

そんな顔させたくなかったのに、


智「じゃ、先輩達は先体育館言っててくださーい」


あなたちゃんの言葉に智ちゃんは俺達をグイグイと部室の中から外へと出した。


「あとは私たちに任せてください」というような顔で智ちゃんは俺達を見送った。






気になって仕方なかった。、


自主練もあんまり、上手くいかなかったし。






岩「……俺はあなたがやったって考えられねぇ」

及「俺もそう思う」



マッキーやまっつんはまだ練習していて俺と岩ちゃんはいま休憩中。



岩ちゃんがそう言ったから俺も言う。







犯人は誰かわかるんだよ。。











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