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2021/12/06

第2話

帰路、春時雨🐱(悲恋)
(なまえ)
あなた
私…結婚する…
ユンギ
ユンギ
…………そっか





あなたからそんな電話が掛かってきたのは

長雨が続く4月の終わりの頃だった



約2年ぶりの元恋人からの着信に

思わず心臓が跳ねた午前3時


事務所の作業室で、一人ようやく仕事を終えて

ソファの上に重い体を投げ出した時だった






(なまえ)
あなた
………私……っ




電話の向こうで言葉を詰まらせる彼女


2年ぶりに聞く彼女の声



少しの沈黙に

俺はポツリと話し始める







ユンギ
ユンギ
……なぁ
ユンギ
ユンギ
2人で行ったあの遊園地
楽しかったよな
ユンギ
ユンギ
覚えてる?
(なまえ)
あなた
…覚えてるよ
ユンギ
ユンギ
お前が迷子になってさ
ユンギ
ユンギ
大慌てで探したっけ… ㅎ
(なまえ)
あなた
ユンギが見つけてくれた時
すごく嬉しかったよ
(なまえ)
あなた
手離すなよって
抱きしめてくれた時
すごく安心して
ドキドキした…
ユンギ
ユンギ
そんなこと言ったけ、俺ㅎ
(なまえ)
あなた
言ったよㅎ
ユンギ
ユンギ
そっか



本当はしっかり覚えてたけど

なんだか照れ臭くて記憶にないフリをした



ユンギ
ユンギ
一回だけ
一緒にアメリカにも行ったな
(なまえ)
あなた
懐かしい
NY、寒かったなぁ
ユンギ
ユンギ
すげぇ大雪だったんだよな
(なまえ)
あなた
そうそう
それで帰りの飛行機が飛ばなくて
大変だったねㅎ
ユンギ
ユンギ
お前、これじゃ帰れないーって
泣くんだもんㅎ
ユンギ
ユンギ
泣いてるお前を宥めるのに必死で
他のことよく覚えてないなㅎ




彼女と過ごした日々を思い出す



仕事に忙しくて

あんまり特別なことはしてやれなかった



頭に浮かぶのは

彼女と過ごした何気ない日常



たわいもない会話

彼女の寝顔

散歩した川辺

ギターを弾く俺の横で鼻歌を歌う彼女

ベッドに並んで眠った時の温もり





その一つ一つがまるで昨日のことみたいに

景色も色も匂いも

彼女と繋いだ柔らかい手の感触ですら

はっきりと思い出せた