第26話

外食
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2018/06/21 01:34
私は、あの後碧葉と別れて、家に帰った。
そして、今から外食だ。私の両親(高宮くんの本当の両親)が、高宮くんと夏樹ちゃんを迎えに行って、お店へ行く。
私は、昼間に碧葉に言われたことを思い出す。
『これは勘だけど、高宮さ、梨乃花のこと好きだと思うよ』
もし、本当なら、多分叶わない恋だ。いとこ同士であるから、私も高宮くんのことは好きになってはいけない。高宮くんは、まだ知らないと思うけど。
ピンポーン。
高宮くんの家のインターホンを鳴らす。ほどなくして、高宮くんと夏樹ちゃんが家から出てきた。
高宮佑樹
今日はありがとうございます!
高宮夏樹
よろしくお願いします!
全然いいのよ。二人とも、今日は沢山食べてね。
高宮夏樹
ありがとうございます!香澄さん!
『香澄』は、母の名前だ。
さあ、乗って乗って!
高宮佑樹
よろしくお願いします!奏斗さん!
『奏斗』は、父の名前だ。

そして、私達はレストランに到着した。みんな食べたいものがそれぞれなので、ファミレスだ。
高宮夏樹
夏樹オムライス!
梨乃花
じゃあ私はドリアにしようかな
高宮佑樹
俺はステーキで
やっぱり、食べ物の趣味って男女それぞれなんだな。

全員の頼んだメニューが揃ったところで、母があの話を始めた。
今からとても大事な話をします。二人ともよく聞いてね。
高宮佑樹
はい
高宮夏樹
はーい!
実は・・・梨乃花と佑樹くんと夏樹ちゃんは、いとこなの。
高宮佑樹
・・・え?
高宮夏樹
どういうことですか??
二人のお母さん、桜さんと私は、姉妹なの。
夏樹ちゃんは納得したようだけど、高宮くんはまだ信じられないようだった。
そして、もう1つ大事な話をします。佑樹くんは・・・私の本当の息子です。
高宮くんが目を見開いた。
高宮佑樹
・・・つまり、俺と佐々木・・・梨乃花さんは、兄弟なんですか?
いや、梨乃花は桜さんの本当の娘。夏樹ちゃんも桜さんの娘。
高宮夏樹
お兄ちゃんとは、本当の兄妹じゃないんですか?
そういうことだよ
父がそう言ってから、全員が黙り、無言で食事をした。そして、帰り際に高宮くんに呼び出された。
高宮佑樹
佐々木は知ってたの?
梨乃花
うん、少し前に聞いた。でも、私からは言わない方がいいと思って、言わなかったの。隠しててごめんね。
高宮佑樹
佐々木はいいんだよ。つい最近知ったわけだし。でも、それを今まで言わなかった理由が分からないんだ。
梨乃花
・・・これは私の予想だけど、多分まだ会ったことがなかったから、言う必要がなかったんだと思う
高宮佑樹
あ、そうか
今の高宮くんは、さっき告げられた事実が衝撃的すぎて、元気を失っている。
高宮佑樹
あぁ、それじゃ俺、どうすればいいんだよ・・・
梨乃花
何が?
高宮佑樹
いや、こっちの話
何か言いたげだけど、無理に聞くことじゃないよね。
その時に、夏樹ちゃんが来たので、話は途切れた。

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