『俺、佐々木のことが好きだ!』
言われたことの意味が分からない。
高宮くんが、私のことを好き・・・?
ええっ⁉
急にごめん、でも本当なんだ
えっと、その・・・
叶わないけどな
え?
いとこ同士だし、結ばれたらダメなんだよ
そうなの?
多分
それは違うよ
え・・・
ごめん、心配になって
そこにいたのは、碧葉だった。
『それは違う』ってどういうこと?
私、家が病院なの。高宮のお母さんが入院してる。だから、聞いちゃったんだよね。高宮のお母さんが、『佑樹と梨乃花はいとこ』ってお父さんに話してるところ。でも、私は高宮の気持ちに薄々気づいてたから、こっそり調べてみたの。いとこ同士なら、結婚は可能なんだって。
碧葉・・・
桧山、それいつから知ってたんだ!
高宮が梨乃花のこと好きってこと?多分最初からじゃないかな
うわー、恥ずかし・・・
・・・ずっと見てたから、分かるんだよ
え?
高宮のことずっと見てたから。好きだから。
え、な・・・
高宮への想いは叶わないって分かってた。だからせめて、好きな人に幸せになってほしかった。
碧葉・・・
碧葉の、高宮くんに対する想いの強さがよく分かる。それだけ好きなんだ。本当に、私、碧葉から譲り受けられる?
・・・高宮くん、ごめん、少し考えさせて
もちろんそのつもり
高宮
・・・なに?
梨乃花振り向かせられなかったら、承知しないからね
そう言って、碧葉は無邪気に微笑んだ。強い笑顔だった。
もちろん、ありがとうな
・・・はぁ、これで本当に失恋か
碧葉、本当にいいの?
いいの。高宮と梨乃花が幸せになることが、私の幸せだから!
碧葉・・・。本当にいい人だね。
知ってる~
笑笑
碧葉に感謝しないといけないな。
あ、そういえば、今日退院するって聞いた?
え、まじで!
私行ってもいい?実の親だし
え?そうなの?
ありゃ、桧山知らなかったか
親が逆なんだよね
まだややこしかったか
うん(笑)
あれ、てことは、佐々木父さんいないのか
そういうことになるね
めんどくせ~
だな(笑)
笑笑
ガラッ。
教室に戻った。
佐々木さん達大丈夫?
体調戻ったんで、大丈夫っす!
大丈夫でーす
ならよかった。授業再開するから準備してくださいね。
えー、俺あのまま保健室いればよかったかな~
ちゃんと授業受けろ(笑)
ズル休み禁止~(笑)
うぃー
梨乃花ちゃん、大丈夫だった?
美空ちゃんがこっそり聞いてきた。
うん、体調治ったみたいだから
さっきに比べてめちゃくちゃ元気だもんね!高宮は元気がないと!
なになに?俺の話?
高宮くん、栗原さんの邪魔しないの
えー?邪魔じゃないのに~!
笑笑
クラスが平和に戻ったみたいだ。高宮くんが元気になってくれて、よかった。
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夢主の親友ポジになったので全力で作品を盛り上げたいと思う
今世がまさかの(ある意味)王道夢小説の世界だったけど夢女子の一人として不満が満載なので総力を尽くして作品を盛り上げたいと思います 「夢主また屋上でボカロ歌ってんな」 ______ ある日、前世の記憶(限界夢女子時代)が蘇った主人公『親友』。そんな彼女が生活する今世はかつて自分が好きだった作品の"夢小説"の世界だった。 この世界を読んだ人が楽しめるよう盛り上げるべく立ち上がる親友。 夢小説あるあるな展開を作り上げたり、キャラクター達の口調を正したり、時には推しを眺めたりして、今日も彼女は夢主の隣で暗躍していた。 今日も波瀾万丈な夢小説生活が始まる。 ※この作品は、夢小説や夢小説作家の方々を批判するものではありません すでに投稿した文章を時折修正する可能性がございますが、内容には支障をきたさないようなるだけ注意させていただきます 夢小説あるあるをコメントしていただけるとありがたいです 作品内で使わせて頂く可能性があります 表紙は自作です
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編集部コメント
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