第14話

番外編:高宮くんside
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2018/06/07 13:18
バタンッ。病院から、家に帰って来た。もう朝の5時だ。夏樹はちゃんと夕食を食べたのかな。
 昨日、病院で一日母さんを見守った。起きている間は、いつも穏やかな表情をしていた。これでも病気かっていうくらい、優しい顔だった。しかし、寝ている時は、穏やかな表情の時もあったが、「ううぅーー」と呻いて、苦しい表情をしていたり、涙を溢す時も多々あった。
 夜は、佐々木さんのお母さんが来てくれたおかげか、安らかに眠りに落ちた。
高宮佑樹
・・・あれ?電気ついてる
夏樹が消し忘れたのかな。そんなことを考えながら、リビングに入って行くと、
高宮佑樹
うおおおっ!
ソファーに、夏樹と佐々木さんが、二人、寝そべっていた。
高宮佑樹
な、なんで佐々木さんが・・・
そう呟いたその時、
梨乃花
・・・ん
佐々木さんが目を覚ました。
高宮佑樹
・・・あれ、起きた?
そう声をかけた瞬間・・・
梨乃花
キャーー!!!
高宮佑樹
うおっ!
勢いよく二人揃って床に倒れかかった。

・・・ん?なんか体の上に、柔らかいものが・・・
目を開くと、俺の上に佐々木さんが乗っかっていた。多分、下敷きになったんだろう。
梨乃花
イタタ・・・って、高宮くん⁉
高宮佑樹
いてぇ~
よく見ると、目の前に佐々木さんの顔があった。大きな目、少し小さめな鼻、細い眉、緩やかな唇、黒いストレートの髪、全てが今まで見たことないくらい近い距離にあった。
 ・・・佐々木さん、こんなに綺麗な顔してたんだ。そう思うと、恥ずかしくなった。
高宮佑樹
佐々木さん、大丈夫?
梨乃花
あ、うん、全然大丈夫!
ほんのり赤くなった彼女の頬を見て、余計に恥ずかしくなった。

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