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第3話

子犬系男子、丸くん
星野 美羽
星野 美羽
え!? 
私たち、出会ってまだ全然……
染谷 愛仁
染谷 愛仁
美羽さんと出会ったのは
運命だって、直感が言ってるんだ
(そんな簡単に、
『結婚を前提に』なんて言っていいの? 
この合コンに参加してるってことは……)
星野 美羽
星野 美羽
染谷さん、セレブですよね
染谷 愛仁
染谷 愛仁
肩書きとしては、
染谷ホテルグループの社長かな
星野 美羽
星野 美羽
染谷グループって……
(テレビで見ない日はないくらい、
有名なホテルなんですけど!)
星野 美羽
星野 美羽
そんなすごい人が、なぜ私に?
もっといい人いるはずなのに……
つい心の声をもらすと、
染谷さんはまたぷっと吹き出す。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
やっぱり、美羽さんは面白いね
星野 美羽
星野 美羽
お恥ずかしいところを
お見せしました……
熱くなる顔を隠すように俯くと、
染谷さんの手が頬に添えられた。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
恥ずかしいことなんてない。
そのままの美羽さんに惹かれた
んだから
星野 美羽
星野 美羽
……っ
(染谷さんの顔が近くに……)

つい、息を止めてしまう私に、
染谷さんはふっと笑みをこぼす。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
初めはお試しでもいい。
俺にチャンスをくれないかな
星野 美羽
星野 美羽
チャンス……ですか?
染谷 愛仁
染谷 愛仁
そう。俺と付き合ってみて、
もし受け入れてもいいって思ったら、
俺の正式な恋人になってほしい
(お試しとか、できればしたくないけど……)

なぜだか私は染谷さんの手を振り払えないし、
その瞳から目を逸らせない。

それが、答えのような気がした。
星野 美羽
星野 美羽
わかり……ました
染谷 愛仁
染谷 愛仁
本当? やった、うれしいよ
はにかむ染谷さんの表情は、
少年のように無邪気で……。

(もっと見てみたいな、染谷さんのいろんな顔)

純粋に、そう思うのだった。

***

――翌日。

大学の授業が終わって、
鞄に教科書を詰めていると……。
???
???
美羽先輩ーっ
名前を呼ばれた。

顔を上げると、そこにはひとつ下の学年で、
後輩の田崎 丸たざき まるくんがいた。
星野 美羽
星野 美羽
丸くん、こんにちは
田崎 丸
田崎 丸
俺、今日写真サークル休みなんす。
先輩、一緒に帰りませんか!
星野 美羽
星野 美羽
あ、ごめんねっ。
今日は先約があって……
実はこのあと、
染谷さんとデートをすることになっている。

(正式に付き合ってるわけじゃないから、
『デート』って呼んでいいのかわからないけど……)
田崎 丸
田崎 丸
うう、そうなんすね……
あからさまに落ち込む丸くんの頭とお尻に、
垂れ下がった犬の耳と尻尾が見えるような……。
田崎 丸
田崎 丸
では! 校門までお供するっす!
星野 美羽
星野 美羽
うん、ごめんね。
それじゃあ行こうか
私は鞄を肩にかけて、
丸くんと教室を出た。

その間、男子学生の視線が
やたらと自分に集まってくるのを感じる。
田崎 丸
田崎 丸
やっぱり先輩人気者っすね。
なんたって、我が校の高嶺の花
っすから!
星野 美羽
星野 美羽
大げさだよ
田崎 丸
田崎 丸
先輩は美人だから、みんな近づけ
ないんす。俺も、初めて会ったとき
はそう思ってました
(え……?)