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第11話

本気で好きだよ
白金さんは私の顎に手をかける。
白金 明矢
白金 明矢
容姿は一級品だな
星野 美羽
星野 美羽
あ、あのっ、離して……
白金 明矢
白金 明矢
もう少し、大人の色気が欲しい
ところだが、それも時間とともに
備わるだろう
ずいっと顔を近づけてくる白金さん。
白金 明矢
白金 明矢
ただ、家柄が愛仁には
釣り合わない。所詮は庶民の女、
教養もたかが知れている
(染谷さんと釣り合わない……)
星野 美羽
星野 美羽
……っ
(そんなこと、わかってる。
わかってたはずなのに、
どうしてお試しで付き合うこと、
許可しちゃったんだろう)
白金 明矢
白金 明矢
金が目当てなら、
早く身を引くことだな。
社交界で恥をかく前に
(染谷さんが好きなわけじゃない。
ただ、知りたいと思った。
本当は、そう思うことすら
おこがましいことだったのかな……)

唇を噛んで俯いていると、
ふいに腰を抱き寄せられる。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
田崎くん、
お会計はこれで足りるかな
染谷さんが机に1万円を置く。
田崎 丸
田崎 丸
へ?
染谷 愛仁
染谷 愛仁
悪いけど、美羽さんをこのまま
連れていく
柔らかな口調なのに、
有無を言わさない威圧感があった。
星野 美羽
星野 美羽
染谷さん?
染谷 愛仁
染谷 愛仁
ごめんね、勝手なことをして。
それでも今は……俺と来て
染谷さんに真剣な目を向けられて、
私の中で答えはすぐに決まる。
星野 美羽
星野 美羽
はい
私は染谷さんに腰を抱かれたまま、
カフェの出口へと向かう。

そして、ドアの取っ手に手をかけた
染谷さんが足を止めた。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
白金
白金 明矢
白金 明矢
ああ、なんだ
染谷さんは白金さんの方を振り向く。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
きみが誰を愚民と罵ろうが、
女性にランクをつけようが、
どうでもいい。ただ──
染谷さんの視線が鋭く白金さんを射抜く。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
美羽さんを傷つけるのであれば、
話は別だ
白金 明矢
白金 明矢
…………
白金さんは目を見開く。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
きみを本気で社会から抹消する。
覚えておけ
(染谷さん……!?)

聞いたこともない低い声、乱暴な言葉。

怖い顔をしている染谷さんから、
私は目を離せない。

染谷さんは黙り込んだ白金さんには構わず、
私を連れてカフェを出た。

***
染谷 愛仁
染谷 愛仁
嫌な気持ちにさせてしまった。
ごめんね、美羽さん
染谷さんの運転する車の中。

信号待ちになると、
申し訳なさそうに染谷さんはそう言った。
星野 美羽
星野 美羽
染谷さんが庇ってくれましたから、
大丈夫です
なんとか笑顔を返すけれど、
先ほどから『家柄が愛仁には釣り合わない』という
白金さんの言葉が頭の中をぐるぐると回る。


(好きになる前に、離れたほうがいいのかも。
傷が深くなる前に……)
染谷 愛仁
染谷 愛仁
美羽さん、ひとつ言って
おきたいんだけど
星野 美羽
星野 美羽
はい
染谷 愛仁
染谷 愛仁
俺は昔から、隣にいてほしい女性は
自分で選ぶと決めていた。
そして、やっと見つけたんだ。
誰だか、わかるよね?
星野 美羽
星野 美羽
…………
(染谷さんが私のことを言って
くれてるのはわかる。だけど……)

どんなに結婚を前提に
付き合ってほしいと言われても、
それを言葉にする勇気なんてない。

(私自身も、染谷さんに釣り合わないと
思ってるから──)
染谷 愛仁
染谷 愛仁
美羽さん、俺は本気だ。
本気できみが欲しい
染谷さんはそう言って、
私の座席の背もたれに手をつくと覆い被さってくる。

(え……?)

陰る視界、吐息が唇にかかると、
染谷さんの人差し指が私の唇に当てられる。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
好きだよ、美羽さん